第49話 1000倍返しの旅へ((ゲーム違っ
「あ、メタが帰って来た!」
カービィが声をあげる。メタナイトは何事かと思いつつも、戦いに時間をかけ、迷惑をかけてしまったことを謝罪する。
「すまない…遅くなってしまった」
「いや、そうでもないんだよね;」ボソッ
エリーがボソボソ呟くと、周りを見渡し始める。よく見ると近くにバンワドとデデデがいなかった。2人がいないのは「ペンギンさんとワドちゃんが互角にやり合ってるんです」とのこと。
「デデデが弱体化したのか、ワドルディが強くなったのか分からないな」
「どっちでもいいと思うけど。どーでもいいし」
「ちょ、シャドー本音……」
シャドーは口を塞ぐ行動をするくらい「言ってはいけなかった」と思っていた。
「あ、メタナイトさん帰って来たんですね」
「それで、手応えとか付いたゾイ?」
「手応え…?」
「だいおーがさ、メタが不調になっているんじゃないかなって思っててさ、『大丈夫か』と言ってたよ」
「それはすまなかった」
デデデがツンデレの“ツン”みたいに「な訳ねぇよ」とボソッと言うがひとまず、迷惑かけたと思いメタナイトは謝罪した。
「それより、これからデストロイの所へと向かってみます? それとも、来るのを待機します?」
「どっちがいいのかな…?」
「…私は、すぐさま行くべきだと思う」
彼の考えにカービィが「どうして?」と首を傾げるような動作をする。この考えに対し彼は「速めに仕留めに行けば効率よく倒せるようになる」と思っていた。
「確かに、今はチカラを付けてそう…」
「その前に仕留めてしまえば、全員生還することが可能になりますね」
「それだったら今すぐ行くゾイ!」
「よし、行こう!」
カービィがデストロイのとこへと向かうことに張り切るがシャドーが「待って」とカービィの手を掴む。
「シャドー、どうしたの?」
「カービィ、言わなきゃいけないんだけど………」
「………?」
カービィは理解出来ず、首を傾げる。シャドーは深刻そうに…………「どこに行けばいいかわかるの?」と聞く。聞かれた瞬間、沈黙が訪れる。
「え、まさか…」
「確かに分かんないや」
「「「「「ズコーッ!!!!!」」」」」
一同がずっこける。「やっぱり…」と呆れて言うシャドーだった。だが、言ってしまえば「前にデストロイがいたとこに向かってみてもいい」とも考えてはいたらしい。
「行ってみて損は無さそうだな。試しにそちらから向かってみるとしよう」
「それじゃあ改めて行k「待って」今度は何なの」
またシャドーが止めに来た。呆れるようにカービィは言うが、今度は本気で深刻そうな顔をする。メタナイトはあえて口にしわずに「そなたが決めたことならいい」と言う。
「もしかして、シャドー…」
「ゴメン。ボク…ううんボク達で鏡の国を守るから…!」
「守る人がいなきゃ無意味になっちゃうね」
「……分かった。お互い頑張ろう…」
「……うんっ!」
シャドーはダメタやブラデと共に鏡の国を守ることにする。メタナイト達は少し前にデストロイがいた荒野ノ天空へと向かうことにした。
「メタナイト気を付けろよ」
「分かっている」
「調子に乗るなよ」
「そんなことワシがするはずないゾイ」
「「「どうだかなぁ…」」」
「お前ら極刑ゾイ!」
シャドー、カービィ、エリーがデデデに対し呆れるように呟いていた。
「それじゃあ行ってくる!」
「…きをつけてね」
カービィ達は鏡の中に入り、目的地へと向かうことになった。