星の選士は伊達じゃない
「うん?ボクの顔に何かついてる?」
声をかけられてニョライヅキは我にかえった。
「ごめんなさい!お代わりという声が聞こえたので誰かと思ったのです。」
ニョライヅキはペコペコしながらいった。
「おーい!ニョライヅキ!もう行こうぜ!って誰だ?となりのあんちゃんは?」
イゲツは不思議に思い聞いた。
「自己紹介がまだだったね!僕はカービィ!星の戦士さ!」
とピンクの青年…カービィは言った。
「星の戦士だぁ?ガキの遊びにしちゃあ盛りすぎだろ!」
イゲツはそう言いながら笑っていた。
「ちょっとイゲツ!そんなに笑ったら失礼です!」
ニョライヅキが叱った。するとイゲツは
「お前気に入った!今から俺とやりあわないか?」
と、とんでもない事を言う。
ニョライヅキが何度説得しようと聞く耳を持たなかった。
それを眺めていたカービィは言った。
「僕で良ければ相手になるよ!」
「しかし!」
ニョライヅキは止めようとしたが無理だった。
「そうと決まれば早速やろうぜ!」
イゲツはカービィとニョライヅキをつかんで山の方へと走っていった。
午後3時、おやつの時間である。
二人の青年が山のなかで睨みあっていた。
「準備はいいか?カービィとやら!」
「いつでもいいよ!」
二人とも準備オーケーの様だ。
「いざ!尋常に…勝負!」
最後の言葉を言い終わった瞬間、二人は跳び跳ねた。
先に相手の懐に跳んだのは…イゲツだ。
「貰ったぜ!!」
キーン!という鋭い音がした。
「僕だって剣ぐらい持ってるよ!」
そういってイゲツを突き放した。
「コピー能力!ファイター!」
叫びと共にカービィの姿が変わった。
赤いはちまきが風になびくそしてカービィはとどめと言わんばかりの一撃を繰り出した。
「ライジンブレイク!」
イゲツはもろにくらい気絶した。
「イゲツが惨敗…」
ニョライヅキは驚いた。そして同時に、私も戦ってみたいという気持ちが現れた。
「いっつ…能力変化は卑怯だろったく…」
イゲツは起き上がった。
「ニョライヅキ頼む!俺の仇を撃ってくれ!」
イゲツは笑いながら言う。
全てわかっていたんだとニョライヅキは思う。
「はい!私がばっちり仇をとりますよ!」
今ここに闘いの火蓋がきっておとされた!