ドラグーンの友達
扉の前にいたのは、昨日会ったあの子だった。
お母さんは目を見開いてつったったままだ。それもそのはず、お母さんは会ったことのない子なのだから。
「ちょっとドラグーン!お友達が来てるよー!」「え!本当?」ドラグーンは読んでいた本をパタンと閉じ、超特急で玄関へ向かう。
「いたっ!」ドラグーンは玄関の曲がる角に小指をぶつけて、目をつぶった。
「あ!、昨日の!」目を開けた瞬間、昨日あった女の子がいたことに気づき、痛みなんか飛んでいった。
「あ、お前いたんだ」と、その子は言う。
「うん、でも家になんのよう?」
「お前が神の子って昨日初めて知って、家も教えてもらったついでに来てみたんだ。にしても家が天空ってイカれてんな…。」
「そーなんだ!あ!そういえば名前なんて言うの?」「あ?ハイドラ。」「へー!かっこいい名前…!私はドラグーン!」カチャリ…「ふーん。よろしくな。」「よろしく!」
「おかーさーん!」
シーン…。呼んでもお母さんからの返事はない。「あれ?どこいったんだろう」
カチャリ…。「たっだいまー!めんごめんごー、遅くなった!」
「お母さんどこ行ってたの!」
「そーやーオレとお前で話してる時、カチャって聞こえた気もしなくはない気が…」
「めんご!遊園地の切符買ってきたんだけど、2人で行ってくれば?」
「え!いいの!?」ドラグーンは目を輝かせた。
「てことで、水筒もお茶入れといたから!、あ、ハイちゃんのもしっかりね!」
「は?ハイちゃん?オレハイドラ…」
「まー細かいことは気にしない!気にしない!」
「は、はぁ…。」
ドラグーンのお母さんは結構おおざっぱで元気な人柄だ。
「ってことでいってらー!。もしもの時に通信機入れといたから!」
「いってきま…」まで行ったところで、お母さんの元気がありすぎて扉がバタン!としまった。
「ごめんね〜。私のお母さん結構早とちりで…」
「まーいいっしょ。オレ気にしてねーし。(ハイちゃん呼び以外。
「よかった♪、てことで遊園地行こー!」
「おい、遊園地ってどこにあるんだ?つーかそもそも行ったことねぇし。」
「え!行ったことないの!?ハイドラ。」
「そうだぜ。」
「いっっっっっぱい遊具があって、楽しいところだよ!」
「へー。」ハイドラは反応が薄いながらもとても楽しそうに、目を輝かせている。