ここは…?
今日は、特に風も寒さも強い。こんな日に外に出るヒトは…カービィとナックルジョーくらいだ。でも今日だけは少し事情があるらしい。
「なあ…本当に理由『強くなりたい』からなのか?いや、今だって誰よりも強くて…その…ヒーロー?っていうのか? そんなふうにずっと見てて、こっちこそカービィを尊敬してんだぜ!」
「えーそうなの?えへへ…そう言ってもらえると嬉しいや でもさ、ほら、最強になっちゃえばいつでもみんなを助けられるから…」
[『最近のラスボスに大分苦戦しているから』という本当の理由は言わないほうがよさそうだ]
一瞬、ナックルジョーはぽかんとしていたが、すぐに口を開いた。「で…も…できることなら何でもするけど、本当にオイラでいいのか?ほら、デデデとかメタナイトとか、オイラより強えヤツなんていくらでもいるじゃねーか」
「あの2人は…慣れてきた?っていうか、そのー…ナックルジョーからだったら新しい戦い方が学べるかな〜みたいな」「とにかくさ!一旦休憩しよ?今日は特別寒いから、ぼくの家行こ」
「ん?おう…(いやこういう気候の方がトレーニングに向いてるんだけどな…)」
カービィは会話が続かないと思ったのか、ナックルジョーを家に連れて行った。
ナックルジョーはクッションに腰掛けてくつろいでいるようだ。
「あ、暖炉つけるね!」
「お、ありがと しっかし驚いたな〜。あの最強のカービィが急に『トレーニング一緒にしたい』なんて言うからなぁ!」
カービィは少しむっとして言い返した。「誰だってトレーニングは必要だよぉ!」
「せやな でもびっくりはしたぜって話」
そう会話をしているうちに、暖炉に火がつき、優しく燃え始める。
「少し休憩したらまた戻るぞ」
「えー!?もっとゆっくりしてってよ!」
「いや…」ナックルジョーが何かを言おうとした矢先、炎が激しくなり…ふっと消えてしまった。
「え?」「あれ?」
次の瞬間、煙が勢いよく家の中に突撃してきた!
「うわぁっ!ゴホ…ゴホ!」
「伏せろ!目をつぶれ!」
ナックルジョーは急いでドアを開けようとした…が、手探りのせいかドアらしきものがどこにもなかった。
「おいカービィ…ドアどの辺だよ?早く開けないと…っ、おい?」
「いや…煙なくなってきたんじゃない?」
「へ?」
「ほら目を開けても…って、ええええ!?なにここ!?」
「何だよ何だよ…って、うわっ!」
2人が目を開けると、そこには殺風景で狭い道だけが広がっていた。
そして壁には瞳のような模様と、真っ白な、小さい光があった。
「なんだか不気味だな…」
「あっ!あっちに何か光ってるのがあるよ!」
カービィはその光に吸い寄せられるようにかけて行った。
「オイラを置いてくなよー!」
ナックルジョーはカービィを見失うまいとして彼を追いかけていった。