道標の運命
メタナイト「おい!アックス。ソードナイトの救出方法は、考えて来たのか!」
アックスナイト「いや、全然アイデアが湧きません!」
私の名前はメタナイト。
現在、戦艦ハルバードに乗り、いなくなったブレイドナイト、ソードナイト、そしてカービィの捜索に乗り出している
バル艦長「あれ?宝剣ギャラクシアはどうしたんですか?」
メタナイト「…そういえば、無いな。いつも、私が持っていたはずなのに」
バル艦長「まあ、あなたは、私達を見捨てたクズ野郎ですから…ねえ?」
メタナイト「何を言っている!?何時、私が貴様らを見捨てた!」
バル艦長「目覚めれば分かりますよ!」
今日も、同じ夢を見るとは…
まあ、それ程後悔していると言う事か。
メタナイト「…さて、今日も、ソードナイトの救出方法でも考えるか」
魔女「あら?今日も、救出出来る訳がないのに一人で考え込んでいるのね。鉄仮面君♪」
メタナイト「ドロシアか…私は、失った者を悲しむより、今有る者を救うのに忙しいんだ。邪魔しないでくれ」
ドロシア「私結構、邪魔しているつもりはないんだけどな〜そりゃ!(魔法で、メタナイトを浮かべる)」
メタナイト「…これで、邪魔の範囲では無い方が恐ろしいな」
ドロシア「まったく…冗談に決まっているじゃん。まあまあ、私とあなたの関係じゃん!」
メタナイト「私と君との関係は、ほぼ無いだろ?2、3日前くらいに君が突然私の元に来て、邪魔するくらいの関係だろ?」
ドロシア「君が一人でいるから、寂しいだろうな〜と思って来たのに!」
メタナイト「確かにメタナイツがいなくなったのは寂しいが、そんな感情に浸っている場合ではない。つまり、死んだ者に対して悲しんでも何も変わらないだろ。彼らが戻ってくるなら大いに悲しむけどな。後、余計なお世話だ」
ドロシア「あらら…結構ショック。やっと、君の鉄仮面が取れそうだったのに…残念」
メタナイト「何!(自身が被っている仮面を触る)よし…仮面は、ずれてはいないな」
ドロシア「ヒャヒャヒャヒャ…その鉄仮面じゃなくて、あまり、表情の無い人を鉄仮面って言うのよ。鉄仮面君」
メタナイト「…だ、黙れ!と言うか笑い方怖すぎるだろ!」
ドロシア「おっ!感情が出て来た!良いね!あなたを、もっと情緒不安定にしてあげたい!!」
メタナイト「…お願いだから、邪魔をするな。一人にさせてくれ。私はソードナイトを救わないといけないんだ」
ドロシア「あなた一人じゃ無理だと思うけどね。宝剣ギャラクシアも持っていないし。てか、持っていても無理だし」
メタナイト「ギャラクシアはどうやら、メタナイツを処刑した奴らに没収
されたらしい」
ドロシア「…ねえ、そいつらに逆襲とかしないの?あなたなら、絶対にすると思っていたのに」
メタナイト「2、3日前に始めて会った奴に、私の行動を予測されても困るが…まあ、実際、逆襲をしていただろう。しかし、今回は彼らと共に死のうと思ったんだ」
ドロシア「ああ…また、あのピンク玉に何か唆されたの?」
メタナイト「カービィと言え。と言うか何故その事を知っている?」
ドロシア「別に…で、それよりも、そのピンクの悪魔に何言われたの?」
メタナイト「カービィだ。まあ、生きて欲しいって言われたくらいだ。そして、私は考え方を変えた。死んだ者は、帰ってこない。なら、今有る者を失わないようにしようと」
ドロシア「今有る者はソードナイトの事ね?でも、あなたは、今有る者の視野を狭めすぎているわ。生きているのなら、もっと表情豊かに生きないと!もっと気楽に…背負い過ぎているのよ。あなたは…」
メタナイト「背負い過ぎ…どう言う事だ?」
ドロシア「あなたは、一人で全部解決しようとしている。たまには、誰かに助けを呼んだらいいじゃない。今有る者に…例えば、目の前に居る魔女とかさ!」
メタナイト「そうか!忘れていた!ブレイドナイトだ!ありがとう!」
ドロシア「ええ?!そっち!?ってありがとう!?そんな事言われると思わなかった…少し嬉しいな」
メタナイト「ブレイド!聞こえるか!クソッ!連絡が全然つかないな…てか何時まで私を浮かせるつもりだ!」
ドロシア「私の話くらい聞いてよ…そりゃ!(魔法でさらに、メタナイトを浮かせる)」
メタナイト「ん?ブレイドから連絡がついたぞ。おい!ブレイドか?」
通信の声「はい…ブレイドです。ブレイドナイトです。今まで連絡せずにすみませんでした。何故か、電波の調子が悪く、連絡する事が出来ませんでした」
メタナイト「ブレイド。私がこれから話す事をちゃんと聞いてくれ」
メタナイトは、メタナイツが死んだ事、ソードナイトの事件の関与について等を話した…
ブレイドナイトの通信の声「…はい。それについて詳しく話したい事があるので、私はこれからメタナイト様の所に行くので場所を教えてくれませんか?」
メタナイト「あぁ…勿論だ。ブレイドナイト。共にソードナイトを救出しよう」
ブレイドナイトの通信の声「はい!」
ドロシア「どうにか、突破口は見つかったわね!ねえ?分かったでしょ!一人じゃ生命体は生きていけないの。…私と家族にならない?」
メタナイト「冗談だろ?しかし、今回は君に救われたよ。邪魔者扱いして今まですまなかったな」
ドロシア「あ?分かってたの?冗談って。ヒャヒャヒャヒャ………」
道標の運命 完
しかし、彼のその後の物語は、いつかきっと、別の物語で語られる事になるだろう。