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小説「
第6話 アイススパークとかいう鬼畜コピー考えた奴出てこい
」を編集します。
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作者名
ディン
タイトル
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内容
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ミックスコピー。 星のカービィ64にのみ登場した特別なコピーである。 64版カービィはコピーの種類自体は少ないものの、そのミックスコピーの組み合わせが豊富。 それを使って謎解きをするのもそのゲームの特色であった。 しかし中には、「こんなのいるのか〜」と言う謎コピーもある。 大抵それを使うカービィは敵キャラから笑い者にされること請け合いである。 「ぎゃーっはっはは! アイツ、頭を下敷きでこすってるぜ」 「そんなコピー能力、ワドルディでも出来らぁ」 その代表例がバーニングスパークだ。 頭に下敷きをこすりつけて発動するという、見た目シュールなコピー能力。 「ぎゃあ!頭の火が結構熱いぃ!」 「我が友ぉー!?」 が、敵キャラは能力発動中のカービィに当たると一発で消滅するので、どのみちカービィのコピーにやられてしまうのがオチである。 それが実用性のなさそうなバーニングスパークでさえ。 「ちくしょう〜またやられたぁ〜」 ☆ 「ちくしょう!コピー能力ずるい!あんな子供の実験みたいな技でも敵倒せるなんて!」 もはや既に居酒屋のカウンターで愚痴をこぼすような感じになってきた面々の愚痴。 それでも彼らはカービィを倒すために日々鍛錬を怠らず、それでも勝てない現実に苛立ちを覚えているのである。 「全くだ、頭から火を出しただけでなんだって話だよな」 「俺なんて頭から溶岩出せるぜ!」 「カービィもバーニングストーンで火山弾出せるけどな」 おうコラなんだやるのか、と一部の敵キャラたちがケンカを始めるがほとんどはスルーして酒やソフトドリンクを口にしている。 「それに、俺たちがこうして飲んでる飲み物や食い物でもアイツ体力回復できるんだよな」 「…アイススパークか」 一人の敵キャラの言葉で、周囲が凍りついたように静かになった。 アイススパーク、彼らにとっては悪魔のようなワードの一つである。 「…ズルイ、アイツばかりずるい!」 「飛んできた食べ物を拾い食いして体力回復するだなんて! もうあのコピーあれば俺ら一生カービィに勝てないじゃん!」 プレイヤーにとっては救済措置のような夢のコピーも、彼らにとっては悪夢でしかない。 考えて欲しい、君がせっかくギリギリまで体力を削って、あとはハイパーボールを投げたらゲットできそうな『ミュ○ツ○』があざ笑うかのように【じこさいせい】してくる様を。 彼らにとってはアイススパークはそれほどの大問題であった。 「次のステージ、カービィを一度はギャフンと言わせてやりてえ!」 「おうともよ、絶対残機2、3は削りてえ」 何度も頷いて彼らは異口同音に意見を揃える。 刺し違えてでも、カービィに報いを。 マルクも、ネクロディアスも叶わなかったカービィに雑魚キャラが簡単に勝つ見込みは無い。 だが、それでもやり遂げたい思いは、人一倍だ。 「よーし、それじゃあ全員『こうじょう』に集合だ! 今度こそカービィに勝つぞ!」 「オォー!」 ☆ 『こうじょう』。 それは彼らにとっては魔法の言葉で、勇気の言葉。 カービィにとっては悪夢の言葉で、トラウマの言葉。 この日だけ、ピンクの悪魔はピンクのいじめられっ子になり、いじめられっ子は悪魔になれる。 ブルブルスターのとある一角にある施設。 迫り迫ってくるプレスに、容赦無く振り下ろされるピコピコハンマー。 時間通りに通路を踏み潰していくプレス機と、削られたカービィの残機は数知れず。 そして、雑魚キャラはそんな悪夢のような施設から、仕掛けから逃げようとするカービィの邪魔をせんとばかりに通せんぼ! 全ては憎きカービィに一矢報いるため! 『こちら、ピコハンステージ班! カービィ被ダメ2、そちらへ向かいました』 「了解! コピー能力はどうなっている」 無線を受けた、リーダー格の雑魚キャラが別エリアに報告を待つ、しばらくの静寂の後、無線からは彼らにとっての吉報か、それともーー。 『カービィは……』 『カービィはすっぴん! 繰り返す、カービィはすっぴん!! アイススパークを消し去り、チリーたちも無事に守り抜いた!!』 「おおおお!!! 」 「やるじゃねえか!アイツら!!」 既に持ち場にスタンバイしている敵キャラたちは歓喜する! こうなればカービィは牙を全て抜き取った猛獣そのもの、彼らにとっては勇気を与える報告! 「よーし! お前ら、あとはカービィを一人ぶっ潰すだけだ! プレスがカービィを潰してくれるのを待ちながら、妨害するぞ!」 「ま、待て!」 一人の、カービィが出てくる入口の付近を守ってる敵キャラの一人が叫ぶ、彼らの視線がそこに一斉に向けられる。 「どうした!ガルボ」 ガルボと呼ばれた赤い怪獣のような敵キャラは、冷や汗を垂らしながら現状を見守る。 そこに映っていたのは、体力を削られ満身創痍のカービィ! ーーのはずだが。 「……アドレーヌと、ビビッティアだ」 「……なん……だと……!?」 ガルボが見つめるその先、ピクニックペインターとフードデルペインターで回復アイテムを次々と繰り出すアドレーヌとビビッティアの姿! そして彼女たちが出した回復アイテムを次々と回収し、カービィはみるみる体力を回復していく! 「う、嘘だろ…同胞たちが削った体力が」 「あ、アドレーヌと口移ししている、うらやまけしからん」 そうこうする間に、カービィの体力は全快した。 そしてずいずいとこちらへ向かってくるピンクの悪魔。 体力も回復した余裕のおかげか、心なしかニヤつき顔でこちらへ迫ってくる様子がうかがえる。 敵キャラたちは、確信した。 そして、もうどうにもならない現実に覚悟を決めて、特攻する。 それが、彼らの使命だから。 「…くっそぉぉぉ! プレス機でぺしゃんこになってしまええ」 カワサキやコック能力があったら、食い物にされて反撃のチャンスもなかっただろうな。 まだこっちの方が幸せかなぁ。 吸い込まれてカービィの腹の中に消え行く中で、一人の敵キャラはふと考えた。
投稿者コメント
ただいま入りました次回の「デデデんち」方面ですが、 「ポピーかエスカルゴン、どちらが側近に相応しい? 三本勝負」に 「カワサキ愛の料理特訓」 その他おまけ多数との事、カービィさんはまたもや出番はお預けのようですね。
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Karakara