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小説「
第1話 食べものシャボン5つストックとかズルいぞ
」を編集します。
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作者名
ディン
タイトル
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内容
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「緊急〜!! 目標K.P.がステージに進入、総員所定の配置につけ〜!!」 ゲーム用語に「周回」と呼ばれる用語がある。 音ゲーだと同じ曲を繰り返しプレイすることで、スコアを稼ぎイベントを進めようとする行動だ。 そしてポイントを稼ぐ時に選ぶポイントは、自分が好きな曲だったり、やりやすい(得意な)曲だったり、時間が短い曲といろいろある。 これをアクションゲームで言うと、簡単なステージで、かつ「残機を増やしやすい」ステージを繰り返しプレイする行為だ。 これを繰り返すと、初期だと3しかないマリオでも、たちまち30だったり50の残機を手に入れクッパまでの道中がすごく楽になる。 だがしかし、周回をするには当然それを伴う犠牲が出てくる。それがアクションゲームで言うとNPC、いわゆる敵キャラだ。 「カービィを確認!! ミサイルをコピーし、状態を維持したまま突貫中です」 「全員、撃てー!!」 一人の敵キャラの号令でホットヘッドが火球を吐き出して、ペンギーが冷凍光線を放出、みんなが思い思いに自分の武器や技でカービィに対抗する。 カービィは華麗にミサイルでそれを回避すると、彼らが固まるある場所で着弾する。 「ぐわああ!!」 「ぎゃああ!!」 爆風で吹き飛ばされた敵キャラたちは弾けるように消えたり、離れた場所でかろうじて形を保つ。これが彼らの宿命なのだ。 そんな彼らをよそに、カービィは敵キャラたちが立ちはだかっていたある場所に足を踏み入れる。そこには赤や緑のポイントスターが所狭しと配置されていた。 ジャンプ、ジャンプ。隅から隅までポイントスターを稼いでかっさらっていくとゲーム画面の隅の残機数が1増える。ついでに回復アイテムも余す事なく奪うと体力全快のおまけ付き。 「く、くそ〜!! ヘソクリのマキシムトマトとポイントスターが〜!!」 隠し部屋を見事に看破された敵キャラたちは悔しそうに立ち去るカービィを睨みつける。カービィが踏み入れた場所は、彼らの食物庫のような場所だった。 「畜生!! また俺たちのステージで荒稼ぎしやがった!!」 「これで今日だけで4度目だ!!」 周回用ステージでしこたまボコられた敵キャラは、束の間の休息でも悔しそうに休憩に入る。 なけなしの回復アイテムを口にしながら、カービィへの恨み節を呟くのが彼らの日常だ。 「悔しいよワドルドゥ、あいつ僕を吸い込んでパラソルコピーしたら舌打ちしながらセレクト押すんだよ!!」 「俺もだワドルディよ、ビームとパラソルのミックス失敗してパラソルコピーしたら、めっちゃガッカリしてセレクト押すんだよこんちくしょう!!」 みんなが涙声で会話をする。もちろんそんな状態で食べるなんて美味しいはずもない。ただ彼らにとってカービィは目の上のたんこぶ、憎っくき存在には変わりない。 彼らはその内、カービィをギャフンとひとこと言わせたい食事の会話でそう考える。だが、どうすれば。 彼らは敵キャラでも末端の末端。中ボスでもない以上、カービィにとっては鼻にもかけない相手なのには変わりない。 「どうせ俺たちからきても、無視されるだろう」 一人の敵キャラの小言で、会話が途切れる。みんながみんなカービィを倒す方法に思案する中、ハッと誰かが思いついた。 「……無視できない状況作ればいいじゃん」 ルームガーター、通称中ボス戦。 この時だけはさしものカービィでもあっさり吸い込んでハイ終わりと行く相手ばかりでは無い。 サイズ的にはカービィの3倍はある体躯から様々なテクニックを繰り出しカービィを苦しめるのだ。 とどのつまり、この中ボス戦だけは、カービィはいつものように雑魚キャラを蹂躙して残機荒稼ぎ出来るような状況では無い。 「助太刀するぜ!! Mr.フロスティ!!」 「俺たちは上部のすり抜け床から援護だ!!」 中ボス・Mr.フロスティ対カービィ、1on1のデスマッチのはずが、先程隠し部屋近くでカービィにボコられた雑魚キャラのワドルディ達が加勢する。 カービィの攻撃はMr.フロスティの前に立ちはだかる雑魚キャラ達に阻まれ、逆にフロスティや雑魚キャラたちの攻撃はカービィにヒットする。その光景まさに弾幕ゲーの如し。 みるみるうちにカービィのバイタリティケージは削られていく。彼らもカービィの攻撃に弾け飛ぶ者もいるものの、大勢はほぼ決した。カービィの負けだ!誰もがそう確信する。 だがしかし、カービィに異変が起きる。 「馬鹿な!! 奴の体力が」 チェリー。体力回復量小、持っていたら少し安心。 「みるみるうちに…」 元気ドリンク。体力回復中、メジャーな回復アイテム。 「回復していくだと!?」 骨つき肉。体力回復大、重宝する貴重なアイテムの一つ。 「このゲームドロッチェ団じゃねーぞ!?」 そう言う瞬く間にカービィの体力は全快に達した。一方彼らが援護していたはずのフロスティは倒され、気絶状態。 「…ま、まずい!!」 次のマップへの扉がステージ上に出現する。その前に立ちふさがる雑魚キャラを前にして、爽やかな笑顔を見せて初めてカービィは口を開いた。 「邪魔」 最大状態にまで溜められた『スパークはどうだん』が、彼らを瞬く間に包み込んだ。 これが、彼らの日常である。 カービィに蹂躙され、台風が過ぎた後のような状態のルームガーターの部屋で、雑魚キャラの一人は悔しそうに、こう呟く。 「…アイツ、ムカつく〜」 数分後、カービィはまた残機を増やす為に彼らのステージの扉を潜ることになる。閑話休題。
投稿者コメント
やあ、ようこそデデデ城へ この元気ドリンクはサービスだから、落ち着いて聞いてほしい うん、「また」なんだ。すまない ワムバムロックの顔もって言うしね、謝って許して貰おうとは思ってない でもあの悪魔を見た時、君はきっと言葉では表せない「絶望」みたいなのを感じてくれたと思う 殺伐としたステージの中で、その気持ちを忘れないでほしい そう思って、このツイートをしたんだ じゃあ、配置につこうか
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