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小説「
最終話 けっきょくぼくがいちばんつよくてすごいんだよね
」を編集します。
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作者名
ディン
タイトル
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内容
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「結局、星のカービィなんだからな。 あいつが活躍しなきゃゲームじゃないし」 時にはそうやって放棄する者も現れた。 「俺たちはあいつの引き立て役が一番なんだな」 時にはそうやって諦める者も多くいた。 「もうなんだっていいのサ。 付き合いきれんのサ」 全てに絶望し、流れのままに流されようとする者もいた。 全てはあの怪物、神童、豪傑ーーそんな言葉では片付かないような、悪魔とも形容しがたい存在に組み伏せたのであった。 彼らがどれだけ工夫を懲らそうが、どれだけアドバンテージを奪い取ろうが、悪魔は何度でも彼らの想像を超えていく。 そう、全てはーー。 星のカービィが 「主役」 だからだ。 ☆ 「そうか、またヤツが来るか」 カービィのゲームには比較的楽にゲームを進行しつつ、アイテムを回収できるステージがある。 これは以前のお話でも紹介した折だ。 今回もカービィはそのステージをひたすら往復している。 使い慣れたコピー能力を獲得し、作業ゲーのごとくステージを周回する。 もちろん、敵キャラ達もそれに合わせてスタンバイする。 カービィにまたやられる為にーー? 否! 「もうこれ以上俺たちをボロ雑巾のように攻撃させてたまるかよ!」 「へっへっへ、俺たちだってもう覚悟はできてるんだぜ!」 そう言ってるワドルディら雑魚キャラたちは頭にボンバーを構えて立ちはだかる。 カービィもろとも、自決して大ダメージを与えてやろうという魂胆だ! 「ダメだ! ワドルディ! そんな事してお前の家族はどうなる」 中ボスのボンカースは、彼らを心配してやってくる。 だが、ワドルディたちはそんなボンカースに掌を突き出しーー声を振り絞る。 「わかってる、わかってるよボンカース!」 「だけど、俺たちだってカービィをしばきたいんだ!」 雑魚キャラたちは、カービィに吸い込まれるか、空気弾やスライディングで星に散る運命。 中ボス以上のボンカースとは、ワケが違う。 「ただ、吸い込まれて終わりなら!」 「ただやられておしまいなら、せめてダメージを1つでも与えてお前に引き継いでもらうぞ!」 ワドルディ達の覚悟は、本物だった。 ボンカースも、固唾を呑んでその決意の言葉を耳にする。 「ワドルディーー」 「カービィが来たぞー!!」 ステージの端から、先頭集団から号令が飛んできた。 それと同時にみんなの叫び声と突撃の合図が鳴り止まない! 「いくぞ!」 「ボンカース! 俺たちが敗けた後は頼んだぜ」 ワドルディ達もカービィに向かって気合の入った声で突進する! ボンカースが彼らを止める間もなく、姿が見えなくなる。 「…ワドルディ、わかったぜ。 お前たちのその決意、オレが! ステージボスの大王様も、受け継いでくれる!!」 ☆ そう、カービィにやられても、次の敵がカービィに挑んでくる。 いつかカービィも体力を疲弊し、負ける時が来るのだ。 カービィだって、彼らと同じ人の子。 カービィのコピー能力だって、彼らと同じ能力なのだ。 相性の悪さ、修練の数、体力の差。 全てにおいてカービィが常に圧倒できるわけではない。 いつかはカービィを超える敵が出てきて、カービィを倒してくれる。 「来るか! カービィ」 ボンカースはハンマーを構えて、ルームガーターとしてカービィと相対する。 彼もまた、カービィを超えるかも知れない、その運命を持った男なのだ!!! 運命がーー 実力が、チート的存在を、超えたらの話、だが。 頭のウィスピーウッズの葉が生い茂り、その上のはピクスがクルクル旋回している奇怪な姿。 背中にはゼロツーの羽が不気味に羽ばたき、HR-Eのハサミが両手に揃ったその姿。 申し訳程度にミラクルマターの模様が頬と、ヨガン模様のスカートはまさに欲張りのオールスター。 星のカービィ64で、特別な手段でしか見れないぼすぶっちカービィだ。 「いやぁ、何度も同じステージ周回するの飽きちゃうからね。 こうやって簡単に攻略できるコピー探してたら、こうなっちゃった」 その笑顔、悪魔の如し。 カービィの無慈悲とも情け容赦も無いとも言える姿に、ボンカースは構えたハンマーを床につけた。 彼の目には、うすら涙が浮かんでいた。 「ーーお前残機いくつあるんだよ」 「まだ315ぐらいあるかな」 ☆ 君はゲームをプレイする時、周りの敵キャラの気持ちって考える? 少しでもゲームを楽にしたいな。 そんな気持ちで頑張ってる時でも、ちょっとした瞬間でもいい。 カービィのゲームじゃなくても、無敵に近いプレイアブルに挑んでいくCPUに、寄り添ってくれたら嬉しいな。 約束だよ。 「カービィをしばきたい!!!」 「次こそはしばけるといっすねー」 桃玉しばき隊へようこそ!! おしまい☆
投稿者コメント
ぴんくの あくまが はねるとき ボスてきたちは きょうふにおののく… 彼らは結局、あの悪魔には何度も挑み何度も後塵を喫してきた。 ある時は何等分にも分け、ある時は手足をも奪い、ある時は…。 しかしあの【悪魔】は何度でも蘇り、何度でも彼らに襲いかかる。 そう、プレイヤーが飽きるまではずっと、ずーっと…。
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