第8話 意識と行方がない剣士
「それにしても…さっきのあれは……あのチカラなのか………」
「うっ………」
「かわりにそうだとしたら…あいつの過去を知ってしまうことになるな……」
ギャラクティックナイトは、メタナイトの過去を何故か知っていた。まるで、メタナイトの弟のような…見ていたような……不思議な感じだった。
*
-カービィ side-
「メター!どこー!!」
「メタナイト様ー!」
「いるのなら返事をして下さーい!」
3人が大声で、メタナイトを呼ぶ。だけど、メタナイトは見つからない。
「どこに行ったんだろう……」
ガサゴソガサゴソガサゴソ
「…!?」
「「………!!」」
3人は、警戒をし始め、ソードとブレイドは剣を構える。
茂みの奥から誰かがやって来る……
それは、バラ色のランスを持つあいつだった。
「ギャラクティックナイト!? どうしてそこに!?」
「そんな…ことより…我…じゃなく……」
カービィたち一同は首を傾げていると、ギャラクティックナイトの後ろに誰かがいた……。それは、メタナイトだった…。
「…! メタッ!!」
「「メタナイト様…!!」」
ギャラクティックナイトの後ろには、ボロボロなメタナイトがいた。
「ぐっ……誰…か………私の……を……して…くれ……」
メタナイトは悪夢を見ていた。
「メタ……どうしたの…!? ねぇ、返事をしてよ!!」
「…今は、そんなことを言っている暇ではない…」
「……そういうガラkゲフンギャラクティックナイトも傷だらけだよ……」
「我のことをガラクタナイトと言うな!」
ギャラクティックナイトは『ガラクタナイト』や『しいたけ』と言われるのが大の嫌いである。
「ご、ごめん……とにかく、急ごう…!!」
「あぁ…」
「メタナイト様……」
「もう少しの辛抱です……」
取りあえずカービィたちはデデデ城へと運ぶことにした。デデデに教えたりしないのは基本中の基本である。
(あいつには…いつか教えないとな……過去の全てを…過去を消したのは私だということも……)