ノート8堕ちるのは間違っていない。
「ヤバイ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ墓場見える!」
急降下しながらキャメルは叫んだ。
「誰か花束持って御線香たたてるよー!うわあぁーーーもう駄目だ(笑)!」
レイはマッハ効かないと思いつつも、手を伸ばす。
「キャメル!」
「…レイっ……!!」
二人の間は届かず、キャメルは落ちる。マグマに向けて。アメィとキャメル、レイは眼を見開いた。レイは風を起こし、浮き上がらせようと試みて、魔法を発動させようとした。が、
「!?」
キャメルは何者かに、腕を掴まれる。
「はああああああああああ………?!!!?」
その者は、黄色と赤の、夕焼けのような不思議な色をしていて、それとは裏腹に、眼は紫。毒のように、揺らめいている。
「は…ぃい…?」
キャメルは、その者に、手を引かれ、浮遊力魔法で、足を空中につく。空中が水を落とした様に波紋が出来る。
「…………」
キャメルを救った奴は、レイとキャメルと同じ年齢に見える。少し幼い顔立ちだが、眼光に鋭い光を湛えている。男だが、目は大きく、女の様。
「静かにしてくださいよ…何歳のつもりですか?」
少年がアメィを挑発すると、アメィは勿論、威嚇するように怒る。
「なっ…黙れ、ガキが!」
「口悪い……」
レイは誰にも聞こえないよう、小さく呟いた。
「終わりにしましょう……」
少年はアメィに軽く触れ、催眠術をかけたようだ。
「…っ……」
アメィは、秒で眠りに墜ちた。倒れたところをキャメルが抱え、近くの樹木に近づく。
「キャメル、待って」
レイは魔法を解除したが、例の少年が架けたのは術だから!解けないと!思って!ここまで考えていなかったよ(←オイコラ)!
アメィを樹木に寄り掛からせ、放置して、レイは少年の手を引き、ついてきて、と言った。
「森……を抜けたのかな?」
3人は広いところに出た。後ろは広大な森が広がっている。
「助けてくれてありがとうございました。」
2人は、少年に礼をいった。
「いえ、別に…と、通りすがりで…」
少年は慌てる。
「ところで、私達がよくわからない言葉多いね」
キャメルがかなりキツい言葉を浴びさせた。
がびーーーん(←漫画とかでよく見るあの効果音)。
少年はかなり落ち込んだ。
「あ、ご、ごめんね!なんか」