第7話 帰還
『ギャ…ギャラクティックナイト………!!』
『私のことを知っているのか?』
『そりゃあ有名だからに決まってんだろ?w』
ハデスはギャラクティックナイトの顔を見てニヤニヤと笑いながら言う。一方メタは憧れの人が近くにいてキラキラと目を輝かせていた。
『ハデス…いい加減子供を元の世界に帰してやれよ。お前の悪い癖だぞ』
『え』
メタは、まだ試練があると思っていたけどギャラがそんな発言をした瞬間しばらく棒立ちをし、ハデスに向かって『早く帰らせてよ!』と怒り、ムッと顔をしかめていた。
『ま、待て待て…!!;』
『ほら、早く帰してやれよシ○タ○ン』
『俺は………!』
こんなグダグダな空気の中、メタが『はいはい…早く帰らせてよー』と呆れながら言いつつドアにぽつんと立っていた。
『はぁ…; 帰ってもいいぞ; また、会えるといいけどな』
『絶対ないね』
メタがしらけた顔をしてハデスに向かって本音を言っていた。
『じゃあねバイバーイ!!』
メタはハデスに向かって目を細めて無邪気に笑い、お別れをした。メタはドアを開け、元の世界へと帰って行った。閉めた瞬間…ドアは光のように消えていく………。
メタがいなくなった時、ハデスはギャラに大事な話をする。
『…ギャラクティック』
『…なんだ? 手短に頼む』
『もしかしなくても…あいつが…………の能力の持ち主かもしれん…』
『…そうか…あいつが…あいつなら…いや…弟なら……』
メタには知らなかった。残酷な悲劇が起こりうるということを…。そう、それがメタの家族を失うきっかけにもなっていた…。