あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 沢庵/投稿日時: 2015/10/30(金) 18:39:36
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前回のあらすじ
アポロ「アポロです…僕、この作品の中で損しかしてませんよね。僕の依頼から、この物語は話が進んでいくのに…絶対主要キャラだと思ったのに、盛り上がる所で、出番が終わった…。絶対、主人公としていずれ出たいです。出たいです」

作者「…考えておくよ。多分」

アポロ「モブキャラで良いから僕の出番増やして!他の作品で良いから!」

作者「何も聞こえません。本編をご覧ください!」
第二の人生の壊され方
私の名前はクーザー。

第一の人生を捨てて、第二の人生を歩むはずだったが、完全に第二の人生を失敗してしまった者だ。

教祖「やあ、君達。どうやら、体は動くようだね」

ガニョッキ「アポロを、何処に連れて行った。言っておくが私は警察だ。変な事をしてみろ。お前は、すぐに逮捕される」

教祖「警察か…フッフッフ!相変わらず権力を使って来るね。権力が無ければただの動く肉の塊のくせに!」

カニル「なら、あなたは違うのですか?結局、自分を棚に上げたいが為に、分かっていない事をベラベラと言っているだけでは無いのですか?」

クーザー「…キャラ。変わって無いか?カニル」

カニル「私はいたって普通且つ冷静です。私は別の国で、弁護士をやっています。まあ、口調は恐らくこのせいでしょう。まだ、洗脳が解けたばかりで、本来のカニルの記憶は不完全でしょうが…」

教祖「こういうカニルちゃんも可愛いな〜。何で、あんな奴に騙されたんだろう。まあ、いっか!それじゃ、答えるか。アポロは、私が管理している、とある島に連れて行った。後、私も動く肉だけど、霊能力が使える動く肉なんですよ。あなた方と一緒にしないで頂きたい」

クーザー「それが、ドリームアイランドか…。お前は何を目的として行動しているんだ?」




教祖「…革命だよ」

ガニョッキ「革命?」

教祖「この国は、権力者の都合の良い平和によって成り立っている。そして、権力者は、自身の権力に溺れ…自ら作り上げた秩序を乱すだろう。実際にも、さっきガニョッキが警察と言う権力を使用して、無理やり私に情報を聞きこもうとしただろう。
本当の秩序に、権力は必要ない!皆が平等で、皆が不幸にならないように、管理するんだ!僕が!幸せな世界を創りだすんだ。だから、皆に本当の平和を教えているだけだよ…それの、何が悪い!それを、阻止しようとする奴らが、我々の敵だと何故分からない!」


すると、外に出て行った信者の一人が体をボロボロになりながら帰って来た…

教祖「…どうした!その体は!まさか、秘密結社にやられたのか!」

ガウガウ「そうです…ウグッ!イタタタ…」

教祖「やはり、一筋縄では行かないか…まあ、想定内だ。計画の第二段階に踏み込む」

ガウガウ「ぼ、僕を参加しても良いんですよね!こんな体だけど…」

教祖「勿論だ。さあ…この世界を変えよう。全てはあのお方の為に!」


どうやら、ここは同意をするしかないようだな。

クーザー「ええ…ようやく、あなたの…いや、教祖様の言っている事が理解出来ました」

教祖「分かれば良いんだよ。それじゃ、違法合法関係無く君達を扱き使うから!勿論…ガニョッキもだよ」

ガニョッキ「お前が、権力使っているじゃん…」

教祖「…ドリームアイランドに送られたいか?お前なら知っているはずだぞ?あそこの恐ろしさは…」

カニル「行きましょう。クーザー。ガニョッキ」

俺達は、外に出た…

ガニョッキ「クーザー。ヤバイな、この状況。俺達は、あの教祖に絶対に利用される。そして俺達は、それに対して抵抗は出来ない。…逃げる事も出来ない。逃げれば絶対に追いかけられて、殺されるだろう」

クーザー「はあ…第一の人生よりも、ヤバイ事になるとは思わなかった。とにかく、策を考えながら教祖の言いなりになるしかない」

カニル「それが、一番の得策ね。私は、教祖に近づいて何か弱みが見つかるかどうか探ってみるわ」




しかし、これと言って良い策は思い浮かばず、カニルの方は教祖の弱みは見つからず、教祖の言う事を二つ返事で動く日々が続いていた…

教祖「よし!皆の衆!集まれ!」

クーザー「はい!」

他の信者も、ぞろぞろと集まっていく。

教祖「遂に実行する。革命を!この国を変えるんだ!この世界を変えるんだ!皆が幸せな世界を創るんだ!この世界に我々の旗を立てよう!」

信者達は、騒いでいた。

俺には何も出来ない。いや、する気はない。俺は、人生を変えたいだけだったから。だが、金の事しか考えてない俺にとある疑問が生まれた。










この世界は誰によって管理されるべきなんだ?

そして、誰が決めるんだ。そんな事を…




他人が幸せだと思うものは、果たして自分も幸せだと感じるのか?

この世界を変える事が皆の為になるのか?

この世界で幸せを感じていた者は、変わる事を恐れているのでは無いのか?

この世界の善し悪しを誰が決める権利があるんだ?

気がつくと、そこには、信者達が禍々しい旗を立ち上げ、そして、我が物顔をして、踏ん反り返っている教祖が立っていた。






クーザー「…この世界はお前の所有物じゃないだろ」



この時、俺の世界に正義が生まれた。


第二の人生の壊され方 完

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