第6話 黒幕あらわる?
「紅き情熱の炎!ファイア!」
「うっ」
…辺りにはもう、私達しかいないようだ。
「…終わったな」
「うん」
それから大分間が空いた。
皆は、焼けた民家、倒れた盗賊を見ていた。そして、逃げ遅れた人の…
「…もう帰ろうぜ」
「そうじゃな」
「現場の様子を伝えなくてはな」
「見るに耐えないよ」
皆同じ事を考えていたようだ。
「お前さん達、今日はありがとなぁ」
イボレが明るくしようと話題を変えた。
「大丈夫だよ、またいつでも呼んで」
「現場の報告はワシがやる。だから心配せんでええ」
「どうも。では、我々はテレポで帰ります」
「さようなら〜」
…ん?テレポあるなら行くときも…
まあいいか…
「ただいま〜」
しかし、返事が無い。
「まあいいか、どうせ一頭身☆ガールのライブにでも行ったんだろ」
フォルは対して気にしない様子で、テレビをつけた。
『速報です。今日ファインフィールド付近で集団強盗がありました。しかし、目撃者のイボレさんは…』
「あ、テレンスのじっちゃん。」
『何故無事だったんですか?』
『そらなぁ、ワシの友人と孫とその友達とその師匠が助けに…』
「え!?俺達の事!?」
『そうなんですか!?凄いですね〜是非インタビューしたいです!』
『ああなぁ、住所はグリーングリーンズ三丁目3の1じゃ』
『わかりました!では、次回のPOPではイボレさんを守った若き少年にインタビューしたいと思います!』
「なにちゃっかり住所教えてんだよ!俺のプライバシーが…」
…まだ、知らなかった。これから、大きな使命があるとは…
「シャドー様。ヨビゴエの関係者とみられる者をつれて参りました」
「そう。よくやったね。でもボクが頼んだのはヨビゴエだ、関係者じゃない。…もう一回間違えたりしたら…分かってるよね♪」
「…はっ」
「…まったく、どいつもこいつも。ボクに鎖を巻かれているように見えるけど、こっちが鎖を巻かれている。ふぅ、鎖を解く鍵があればな〜」
続く