第5話 被害は拡大し続ける…
カービィ達の住むプププランドや鏡の国など、様々な箇所で闇へと堕ちた世界に辺境した一方、ギャラ達の方でも異変が起こり得ている。異空間でも、カービィ達を襲ったあの揺れが起こっていた…。
「一体、何が起こっているのだ…!?」
「揺れノ原因…何者かガ…侵入しテきたヨウデス>」
その時、影が2つ現れ、それを見たギャラは驚きを隠さなかった。何故なら…
「何故、生き残っているのだ…!」
敗北し、消滅したはずのデストロイの奴、2人が生存していたことだ。
「この前の借りを返させてもらいますよ…」
「ここもまとめて闇に染まるがいい…」
彼等は何かを狙うような感じで言う。「そんなことさせる訳には行かない…」とギャラが抵抗しようとするが…
「それはできるかな。そいえば、そこにいる金色の奴は願いを叶えるんだっけな? なら、そいつをぶっ潰してくれよ」
シアエガは指を指しながらノヴァに願いを言う。目的としてノヴァが必要としているが「ソレハデキマセン」と断るノヴァだった。
「何故だっ!」
「あなただけハ…カナエタクナイ>」
シアエガの扱いが酷いことになっているのは安定だった。
「あいつまでもかよ! どんだけだよ、何故…俺の扱いが酷いんだよ!」
「以前に…そう簡単にできると思っているのもおかしい。IQが0に近いあなたにはできる訳もないし…」
ブレインが溜め息をつきながらシアエガを侮辱するような言い方をする。
「なんだとてめぇ!」
くだらないと思いつつ、ブレインが「言うことを聞かないこうしますよ」と言い、ノヴァとギャラはシアエガの触手によって縛られた。それが演技でやったのかたまたまなのかは不明だった。
「っ! しまった……!!」
「チカラガ…ヌケテイキマス…>」
ギャラ達の動きを封じたと同時に、ブレインはノヴァを洗脳させる。抵抗をしていくノヴァだが、最終的に操られてしまった…。
「ノヴァッ!」
「ウグッ………ワタシヲ…トメテ…クダサイ……>」
最後の抵抗で意識は途切れ、そこにいるのはノヴァではなくなった。
「ノヴァッ! くっ!! これをなんとかしなくては………!」
ギャラは彼自身のラグナロクで、一定時間時を止め、触手を切り裂き、エナジソードを何発も放つと同時に時が動き出すが、全てかわされた。
「かわされた…! くっ……!」
「ギャラクティック・ノヴァよ。その者を抹殺しなさい…」
ブレインの一言でノヴァは理性を失ったような目でギャラを見つめるが、今のノヴァには目の前の敵を抹殺することしか頭になかった。
「OK…>」
「嘘だ…ノヴァ、目を覚ましてくれっ!」
ギャラが一生懸命に声をかけ気持ちを届けようとするが、一切やめようとはしなかった。
「3…2…1…」
「ノヴァッ!!」
何回も何回も叫んでもノヴァにはそんな声は届かない…。そして………
「GO!!」
GO!!と共に、目から破壊光線のようなものがギャラ目掛けて放たれる。気持ちの問題のせいなのかかわしきれず、直撃してしまった。
「ぐあああああぁぁぁぁぁっ!!!!!」
そして…彼は少しずつ瞳が閉じていき、翼も羽ばたかず、急降下していく…。
(ノヴァ………。こんな…私が………そなた…を……助けられ…るの……だろう…か…。あぁっ……私には……無理なのだ……きっと………)
「…………ギャ…ラ……クティ…ック……ナイ…ト……>」
ノヴァかや僅かに意識は残っていた。
「チッ、せっかくここも支配したというのにまだ意思があったのかよ!」
「仕方ないですね。もう少し洗脳を強くしましょう……………」
「み゙ゃああああぁぁぁぁぁぁっ……」
だが…すぐに闇へと呑まれ、またさっきの感じに戻ってしまった。
「これでもう大丈夫だな」
「そうだな。2人で来た意味も半分なかったようだ…」
「確かにそうかもな。よし、次のとこへと行くぞ!」
彼等はテレポートをした。残されたのは光をなくしたノヴァだけ。果たして、皆を救い出すことはできるのだろうか…。こうした今でも、被害は各地へと広がっていっていく…。