あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 想羅/投稿日時: 2012/11/04(日) 06:34:16
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分身様の正体についての…?
駄文だけど見てくれる方がいるのは嬉しいことです。
陽の光
それは書斎を掃除していた時のこと。

私の家はなぜだか知らないけど大きい書斎があった。
家の中は至って普通で、何のへんてつも無いただの家。
けど何故か書斎だけすごく大きい。

それは大図書館。
あっちを見てもこっちを見ても、そこには本がずらーり。
見ていて目眩がするほど、そこには本が一杯あった。

ちなみに家事は全部自分でやっている。

お料理も前と違って砂糖と塩を間違えなくなるくらい上達したし
お洗濯だって、出来るようになってきた。

けどただ1つ、掃除だけは苦手なまま。
横を見れば散らかった自分の部屋が……。

そんな私はある日、何をとち狂ったか。
気分転換に書斎の掃除をし始めた。

…元々掃除が苦手な上にそれはもう図書館並みの広さを誇る書斎。
もちろん、そんなところを私が一人で掃除出来る訳なんて無くて。

ああ!もう耐えられない!
数分後、そこには本を手に取る私の姿が!


その本は、何か違った。

何が違うかは、私にはよくわからなかったけど
纏っていた雰囲気、なのだろうか。
とにかく、それは、特別な感じがした。

頁をめくると、古本独特の匂いがしてくる。
そんな本の匂いはどちらかというと好きだ。本って感じがするから。

「聖国機密資料……!?」

そこには確かに、聖国機密資料と書かれていた。

でも、なんでうちの本棚にそんなものが?

そんな疑問も感じつつも、まずはパラパラと頁をめくって読んでみる。

目に入ったのは、陽族についての項目。
それは大昔に確かに居た種族らしい。

太陽を司ると呼ばれる陽神のアポロ。
昔はそのアポロのおかげで、朝は来ていると信じられていたらしい。

陽族は必ず何処かに太陽の紋様があるらしい。

「そういえば、私の帽子にも太陽のマークついてるけど……それはない、か。」

ため息をついて、古本を本棚に戻す。

久しぶりに勉強したなぁ、そんな気持ちを抱きつつも私は掃除に戻ることにした。

やっぱり、不思議だ。

うちにこんな大きな書斎を必要とする理由とか。
本当に色々な物が不思議だ。

けどまぁ。

世界という物は、そういうものなんだろう。

そう決めつけた、ある日のことだった。

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