あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/09/12(土) 13:49:14
投稿者コメント:
楽器の練習しないといけないんですが、
どうにもやる気が起こりません。
これが所謂秋バテってやつなんでしょうか(違)。

さあ!ここでこの章第3話?くらいでお知らせした、
「男女の気持ち」というラーメンズのネタを見た人は
分かるネタが出て来ますよ!
EP.6-9 Ensemble 9
 ♪きっと、これからも君は
  誰かの胸の中で
  大切な宝物になるのでしょう
  言いかけた「好き」の言葉


あの時聞いた、綺麗な歌声。

緑さんが最初の音を発した瞬間に、観客から歓声が上がった。


僕が詞を書きながら想像したよりも、何十倍…

いや、何百倍も綺麗な歌になっていた。


 ♪Ah... 君の声を今聞きたくて
  涙が止まらなくなるのは、何故?


思わずタンバリンを叩くのを忘れるほど、聞き入ってしまった。

自分で作った詞ではあるが……

……それ以上に、緑さんが僕の詞を歌ってくれているという喜びと、
そのあまりの綺麗さで、我を忘れていた。


(縁くん!叩いて!)


緑さんが口だけを動かして、僕に呼びかける。

それを見てようやく、タンバリンを叩き始めた。



 ♪きっと、これからも君は
  誰かの胸の中で
  大切な宝物になるのでしょう
  言いかけた「好き」の言葉

  Ah... 君の声を今聞きたくて
  涙が止まらなくなるのは、何故?




気づいたら、観客も僕のタンバリンに合わせて、手拍子をしていた。

その場にいる人たち全てが一つとなって、作り上げられる音楽。


「人間最後の日」には、十分すぎるぐらいの光景だった。

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