あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/08/29(土) 14:06:13
投稿者コメント:
お金がないのに「マリオ&ルイージRPG」シリーズ1〜4までと、
「マリオパーティアイランドツアー」を衝動買いしてしまいました。
あー。お金ないのに。笑

あとペーパーマリオスーパーシールも欲しいんですよね。
EP.6-7 Ensemble 7
「今日はこの辺かな〜」


緑さんに連れられてやって来たのは、駅前の噴水広場。

1年前に、僕らが出会った場所だった。


「よし!」


緑さんが肩に背負ったギターを降ろし、準備を始める。

どうしていいか分からない僕は、ただ立ち尽くすことしかできない。


「あの、何かお手伝いしましょうか?」

「大丈夫だよ、いつものことだから。そこにいて」


楽器を準備する緑さんの姿は、普段とはまた違う凛々しいものだった。


「出来た。じゃあ縁くんは、そこに立って」


言われた通り、ギターを持ち座る緑さんの横に立つ。気づくと、
僕らの周りには沢山の人だかりが出来ていた。

この辺りでは有名なのだろう。


「みなさんこんにちはー!」


緑さんが観客に挨拶をすると、観客が一斉に拍手をした。

中には、緑さんに向かって手を振る人もいる。


「今日は特別ゲストが来ています。私の兄です!」


緑さんが僕を紹介すると、どよめきと共に拍手が起こる。

僕に向けられたものだと理解するのに、少し時間がかかった。


「ど……どうも」

「それじゃあ、早速1曲目に行きます。聞いてください」


緑さんが、歌い始める。

その歌に合わせて僕は、ひたすらタンバリンを叩いていた。

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