あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/08/28(金) 00:58:52
投稿者コメント:
しまった!スペース空けすぎて長くなってしまった!
すみません。反省。

3DSのダウンロードでカービィのソフトを見つけたので
ちょっとやってみようかと思います。
折角このサイトにご招待していただいた「縁」があるので。(笑)
EP.6-6 Ensemble 6
しばらく黙って読んでいた緑さんが、顔を上げた。



「こ、これ……」


「どうでしょうか……」


自分でも詞を書く緑さんが、どんな感想を発するのか、怖かった。





「…………すごいよ、これ!とっても良い歌詞!」


紙を手にした緑さんの表情は、今までのどんな時よりも、
嬉々としていた。

まるで目から光が零れているように、キラキラと輝いて見えた。


「ありがとう!すごく、嬉しい」


そして、世界中のどんな人より美しい、笑顔。僕は安堵した。

良かった……こんなにも可愛らしい姿が見られるのなら、
夜を明かした甲斐があったというものだ。



「……あ、そうだ」

緑さんが何か思い出したように、部屋に引き返す。



しばらくして、緑さんは、手に何か持って帰って来た。


「これは……?」

「タンバリンっていう楽器。叩くと音が出るの。こんな風に」


緑さんが手に持ったそれを叩くと、シャラシャラと愉快な音が響く。


「これ、縁くんにあげる」

「いいんですか?」

「それ持って、すぐ外に出る準備をして。今から、一緒にライブ行こう!」

「え……!?」


驚く僕を後目に、緑さんはタンバリンを僕に持たせた。


「実は、私もね……お別れの思い出に、歌を一緒に歌えたらいいなって
思ってたの」


何てことだ。緑さんも僕と同じことを思っていてくれたなんて。


「でも僕、歌なんか歌えませんよ」

「うん、いきなり歌だと難しいかなと思って……だから、これ」


緑さんが、僕の右手に握られたタンバリンを指さす。

「これだったら、私の歌に合わせて叩くだけでいいし、簡単だから」


そう言い残して、緑さんは再び身支度を始める。

僕も急いで部屋に戻った。

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