あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/08/28(金) 00:52:52
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「王国の道具屋さん」は総プレイ時間24時間を超えました。
お陰でお店レベルカンスト、販売ボーナスコンプ、
専門店レシピコンプ、店内インテリアコンプ、バッジコンプ、
お客さんの注文コンプしました。
あとは傭兵のレベルを全員Lv99にしたら完全勝利ですかね。

え?わかんないって?やってみてください。
はまりますよ、あれ。
EP.6-5 Ensemble 5
「あの……今日は、お別れの日、ですよね」


唇が震える。上手く喋れている気がしない。


「そうだね……」


緑さんは身支度を中断して、僕の話を聞いている。

はにかみ笑顔。

少し引きつっているようにも見えたが、改めて、
そんな表情も愛らしい。


「それで、僕、お別れの印にと思って……詞を書いたんです。
緑さんに歌ってもらう、詞を」

「え!?」


それまでの面持ちとは一変した、驚きの表情。




「僕はあの日、あなたの美しい歌声によって、あなたと出会いました。
僕とあなたの関係の始まり――――僕らの『縁』は、
歌にあると思うんです」


それは、緑さんがくれた僕の人間名。


名前の通り、不思議な『縁』で結ばれた僕らに、
相応しい終わり方だと思っていた。



「歌で始まった僕らの関係は、歌で終わらせるのが、適当かなと……」

「縁くん……」


緑さんは、僕を見つめたまま、呆気に取られたような……それでいて、
気持ち、嬉しそうな顔をしている。


「これ……お気に召すかどうか、分かりませんが」


そう言って、手に忍ばせた紙を渡した。

夜を徹して、緑さんのために考えた、プレゼント。

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