あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/08/28(金) 00:46:44
投稿者コメント:
不眠症気味が治らないのをいいことに
この小説を書き溜めたり、ゲームしたりして過ごしてます。

3DSのダウンロードゲームにはまってます。
「王国の道具屋さん」「リズムハンター ハーモナイト」
「ハコボーイ」「魔法の国の冒険酒場」が面白いですよ。
結構高いんですけど。
EP.6-4 Ensemble 4
しばらくして、料理が完成した。

寒い冬の日によく似合う、温かいロールキャベツ。

思えば僕らが出会ったあの日も、こんな寒い日だった。


「出来ましたよー、どうぞ」

「わあ、美味しそう!いただきまーす!」


普通なら、何気ない日常の光景。

しかし、僕にとっては、緑さんと僕との「最後の日」。


つい、ロールキャベツを食べる彼女の姿を、まじまじと見つめていた。

「……どうしたの?早く食べないと、ロールキャベツ冷めちゃうよ」


もし、僕がキャベツの姿に戻ったら、あのロールキャベツのように、
「食材」として緑さんの前に現れることになるのだろうか。

彼女の口に入るのなら、それはそれで本望だが……


「いいえ。何でもないんです」

僕自身にとっても、人間として初めて見つけた楽しみだったのに。



「美味しかった!ごちそうさま」

気づけば、緑さんはロールキャベツをすっかり食べ終え、
身支度を始めていた。

きっとライブへ行くのだろう。プレゼントを渡すなら、今だ。


「あ、あの……緑さん!」

「ん?何?」


手にはこっそりと、あの紙を忍ばせていた。

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