第52話 ペンダントの伝説 part2
「このペンダントには片方が存在しています…。これは、月…もう片方が星です」
「夜の象徴という意味ではありそうだな……。あくまで推測ではあるが、朝も存在しているのか?」
秋桜は首を振った。彼女曰く「自分のペンダント以外はご存知ではないので」だとのこと。もしかしなくてもあるのではないかと多少は考え込んでいた。
「というより、何故2つに分裂させたのですか?」
「細かいことは分かりません…ですが、脅迫みたいなものではないかと考えます」
「何のために?」
「それは…」
考え込むが答えがハッキリとしない。どん底に落とす為のチャンスを作る為か詳細は分からないが、何かしら考えはあったとは思う。
「だけど、それはそれでも危険ですが」
「危険…? どういうことなのだ?」
「私の月のペンダントは所謂、光。それに対して星が闇みたいなものです」
「何か印象が違うね。ボクてっきり逆だと思ったけど…」
カービィに内容を少し把握してくれるように秋桜は「月と星の数で考えて」と言う。
「月は1つに対し星は沢山存在します。新しい星が出来ながら、古い星は消えていく…欲望や願望等が値します。」
「そういうことなんだー(あんまり分かんないけど)」
「それが合わさると調和というイメージはあり得そうだな」
「その仮説、間違いはなさそう…」
「メタナイト様の仰る通りですね。ですが、それを考えると逆のことも考えられますね」
デデデが難しい顔で「ペンダント1つで混沌にすることも可能」と考えていた。
「図星ですね」
「マジゾイ!?」
「本当です。ですから、昔から私のペンダントを狙う人が存在していたのです」
「だけど、ある日に秋桜は存在を消していた…いや、消されたんだよね…」
「確かにエリーさんの仰る通りです」
イシスが永眠の呪いらしきものを秋桜にかけて、長い年月が経ったある日から、その伝説のような話が薄々と消え、一部の人にしか知られていなかったとのこと。今となって、イシス率いるデストロイの影響で、伝説が再び起こりかけることになっている。
「何としてでも阻止しなきゃ!」
「ああ、私達の世界は必ず守るぞ!」
「…そうですね。そして、もう片方のペンダントも取り返しましょう!」
「「「「「おーっ!!!!!!」」」」」
こうして、最終決戦の幕が開けようとしていた。その一方で敵達は………
「…来たわね」
タイミングよくデストロイの3人がイシスの元へと駆け付ける。
「あなた達…これから最終段階へと移行するわ! 出来るだけ時間稼ぎをしてもらうわ!」
「「「はっ……。イシス様の仰せのままに……!」」」
そして、3人がテレポートし消えて行った。
「フフッ…フフフフフ…アッハハハハハハハハ!!!!!」