第50話 破壊の跡
メタナイト達は鏡の国から抜け、荒野ノ天空へと目指すことにする。目的地へたどり着けるようにする為に秋桜がペンダントのチカラでそこまでワープしたのだった…。
*
「ここが…荒野ノ天空ですか……」
「秋桜さん、体の方は大丈夫ですか?」
「心配ないです…ありがとうございます」
「やはり、見事に荒れているな…」
「まあ…ボク達、1回だけどここに来たしねぇ…;」
少し前にそこに来ていた時期があったのだが、現世比較をすると、荒れ具合が酷くはなっていた。
「結構荒らしたんだね…;」
「ほぼ、あいつら(デストロイ)がやった行為」
「まあ…終わったことをグチグチと言う暇はないと思うゾイ」
「それもそうだな…。エリーが消えてからあの後…崩れ始めてはいたな…」
「だけど、それはボク達が帰っているタイミングな気がしたけど」
「ごちゃごちゃと言う暇はない。ひとまず、探し出そう」とメタナイトは思いながら、城の辺りを満遍なく探す。
「何かカギとなるものがあるのでしょうか…」
「だと、いいが」
それからして、10分が経とうとするが…
「…見つかりませんね」
結局、何の手掛かりもなかった。「あー、もう帰ろう」と諦めたかのようにカービィが発言をしてくる。と、同時にペンダントが少しずつ光り始める。
「いっ、一体何が起きてるんです…か!?」
「カービィまだ、帰ろうとするな!」
「ほえ?」
「きっと何かがあると思うはずだ。少し、粘ろう」
「ぶぅ………」
カービィが帰ろうと逃げようしたが、メタナイトに止められて「むすっ」とする。
「秋桜、光はどこを差して…?」
「分かりませんが…ただ、光の強さで距離は少しではありますが把握出来ます…」
「なら、そこをあたってみよう」
ひとまず、ペンダントが1番強く光った所を中心に満遍なく探し始めた。
「どこゾイ…ここに何かあるはずゾイ」
「これって…何かワープみたいな奴が近くにあるのですか?」
「恐らくはそうだ」
「ペンダントが輝いていることですし、それに違いないはずです」
ペンダントの光と多少関係はしているんじゃないかと思う秋桜。しかし、どうしてそんなことまで把握しているのか、バンワドは訪ねてみることにした。
「あの、どうしてそこまで分かるんです?」
「…ペンダントの導き……が正しいですが、他にもあります」
「それって、どんなこと…?」
秋桜は唐突に「ペンダントは1つだけだと思っています?」と訪ねる。みんなからして、「ペンダントが狙われてるんならそうじゃないか」と思う。だが、そうではなかった。
「確かにそう考えなくはないですが、そうではありません」
「つまりはどういうことなのだ」
「つまり、言いますと…実は……」
「ペンダントは…もう1つ……存在しているのです」