第四章
「カービィ!ねえ!カービィ!」
カービィはその声で目が覚めた。
「…」
しばらくの間沈黙が続いていた。
「…怪獣、倒したよ」
「ありがとう。」
いつもは元気にしゃべるカービィとキービィだが、今日は、なんとなく空気が重い気がしたので、少し、寂しげに言った。
「…雅年…」
そう、前回見た人は分かるだろうが、雅年は、ドラキュラ姿に変身して、自ら命を絶ったのだ。
「ありがとう。雅年…」
沈黙は、すごくながくつづいた。
「…帰ろっか」
「うん」
二人は、雅年を、埋めて、墓を作って、探索している途中に、好きだと言っていた、マリーゴールドのスープをお供えした。
「…安らかに眠れますように…」
三十分ほど祈り続け、そこから、海へ向かった。海につくと、
「ボーーーーーーーーー」
船がやってきた。これで脱出だ。
「さようなら…雅年、この島!」
やっとプププランドに帰ってきた、カービィたちは、祝福された。
「うおおおおおおおおおお!!!カービィたちが帰ってきたよぉ!!」
「え!?」
「ホント!?」
「わああああああああ!!!」
皆で祝福されたのに、カービィとキービィの、心の中の悲しみは、消えていなかった。…