あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: わどるでぃ/投稿日時: 2011/09/08(木) 07:16:25
投稿者コメント:
お久しぶりです!
表現とかそういう色んなものが駄目ですが見てくださるとうれしいです!
ではどうぞ!
未練
「それで幽霊になったということか。」
現在屋敷の中央にて…
コウちゃんの過去…それはとても思い出とは言えないようなモノ。
コウちゃんが幽霊になった原因も、やはり過去…。
「そして何処かの無能は勝手になんか食べてるし…」
イゲツ……空気読みましょうよ…。
「だってこのクッキーうまいぜ!?ニョライヅキも食ってみろよ!」
はぁ…仕方ない。黙らせますか…。

…しばらくお待ち下さいませ。

「何か凄いモノを見てしまった…。」
大丈夫ですコウちゃん!あのぐらいならまだまだです!
「あのさ。俺って空気な訳?でしゃばっちゃ悪い訳!?」
イゲツが何か言ってるけど気にしない気にしない!
「ところでコウちゃん。この洋館は燃えたのでは無いのですか?」
そう。この洋館は燃えた筈。なのになぜ…
「それ私の能力で直したんだ。直した…とは言わないかな?」
能力…ってどういうことですか?!
「そんなに驚く事ないよ。私の能力はこれさ!」
その直後私達の目の前に大きな獣が現れました。
「そんなに身構えなくていいよ。私の能力は幻術さ。」
幻術…。幻を作り出す術…。
「ま、まさかこの洋館も…幻術なのか…?」
イゲツもビックリ。私もビックリ。
「うん。まあね…。さて。そろそろお別れだね。」
へ…?お別れって…。
「私の心はもう充分に満たされた。もう未練なんてないのさ。」
コウちゃんの体から光が出てきました。
「未練なんて無い…。貴方に未練は無くとも、私達には未練がある!」
貴方を行かせやしない!!それが私の未練!
「ふん!大体未練なんて持つものじゃないのさ。生きてる時めいっぱい楽しくいきれば未練なんて残らない。だから……二人は私の様にはなってほしくないの……。」
涙を流すコウちゃんの顔が薄れて来ました。
「私は貴方の様な人になりたい!優しくて僅かだけど一緒に居ると楽しくて…そんな人に私はなりたい!心からそう思います!だから行かないで!いや…貴方を行かせやしないっ!!!戻ってきなさい!コウ!貴方はまだ生きている!幽霊として生きている!消えてはいけないの!だから…だから…」
コウちゃんの体は消えかかっていました。駄目…行かせやしない…!
「何言ってるの。私は既に戻ってきてるじゃない。貴方の心の中という暖かい場所に。」
近くにあった椅子が少し揺れたかと思うと光となって消えていきました。
別れの時が近づいている。その証拠だった。
けれど私の心は受け入れようとしない。
受け入れなければいけないのに。
これは仕方のない事なのに。
「おっと!時間だ。じゃあ!またいつか二人に会いたいとか思う!その時は私も一緒に旅に連れてって!」
その時なんかじゃない。今から連れていく!
薙刀イスズクレヅキ。
それは闇全てを照らす月となる。
「えい!」
私は躊躇無くコウちゃんに薙刀を降り下ろした。
だってこれは……。
「分かったよ。私は貴方達についていく。そうしろって。貴方の心に言われたもん。」

そこには太陽のような明るい笑顔のコウちゃんが居ました。

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