メタナイト達の一日〜Pat3〜
続きです。
場面としては前回の最後の少し後くらいです。
それでは、どうぞ!
リビングに向かい、朝食を取った後、アックスがメイスにこう言った。
「なぁメイス、一緒に甲板に行こうぜ」
アックスの発言を聞き、メイスは目を大きく見開いてから、こう言った。
「アックス、それ、絶対儂が高所恐怖病だって事を知ってて言っているだろ」
そうなのだ、メイスは『高所恐怖病』つまり、高い所が大の苦手なのだ。
「そうだけど?」
隠す気も無く即答した。
メイスは「はぁ」とため息をついてからこう言った。
「分かったダス、どうせ断っても無理矢理連れて行くと思うダスから」
「良く分かっているようで」
(やはりか;)
「というわけで早速行くぞ!」
と言うと、アックスは、油断していたメイスの腕を掴み、甲板の方へ走って行った。
「はぁぁ!?」
メイスはというと、いきなり腕を掴まれ何も出来ずに、引きずられていた。
メイス視点
あっという間に甲板に着いた。
自分はいまいちまだ状況が理解出来ていなかった。
理由は単純明解、いきなり連れて来られたからだ。
「おぉ風が気持ち良いなぁ」
皆は良いなぁ高い所が平気で、
こっちは、もう本当に怖い言葉で表すなら、
高い、寒い、怖い、これしか当てはまらない。
「なぁメイス、こっちに来いよ、風が気持ち良いぞ!」
高いから当たり前だ。
「本当に悪戯好きだな、アックス。儂がそこに行くと思うか?」
思った事を口に出す。
アックスの返事は、
「絶対に行かないと思う」
予想通り過ぎる。
「はぁそろそろ儂は、戻るダス」
戻ろうと思い、アックスに伝える。
「えーもう少し居ようよ」
と、駄々をこねる。
結局、夕方になるまで戻れなかった。
続く