第4話 世界樹の悪影響
カービィとデデデがメタナイトを追いかける頃、エリー達は……。
「どうやら、エリーさんが狙いのようですね」
「ええ、このままでは色々とピンチですね…ワドちゃん、2人で何とかしましょう」
「はい…!」
エリーは秋桜を守る為にバリアを貼る。
「そう長くは持てないので…早めに片付けないと」
「分かりました!」
「フッ、かかって来い」
男性がナイフを出し、バンワドに斬りかかる。普通によけるのは簡単だが、狙うのは難しい。
「ひとまずどこを狙いましょうか…」
「ちょこまかと逃げやがって…!」
「スピアコプターをするのに回すのが一苦労になる…ここは、一気にやるしかないですね…」
バンワドは、スマ○ラでいう切り札で一気にに片を付けることにした。
「【ライトニングボルト】!」
チュドオオオォォォォン!!!!
「これは…意外と効くはず… !?」
バンワドの目の前には男性の姿がなかった。そう、エリーの背後にいたのだ。
「……!」
ドサッ
「エリーさん!?」
とある男性はエリーの首の後ろをみねうちをし、気絶させた。
「くっ…あのままだと秋桜さんが!」
「そんじゃあペンダントは貰って行くぜ。どーせ、お前みたいなザコには倒せる訳がないしな!」
ブチッ
「誰がザコだ……」
「…!?」
バンワドの堪忍袋の緒が切れる音がした。バンワドはブチ切れ、スピアともう1つ水色のパラソルを出した。
「なんだそのパラソルは…そんなんで倒そうと思ってんのか?」
「お前のような奴はこのパラソルですぐに殺られるからな!」
ガチ切れバンワドは右手でパラソル、左にスピアを持って構えた。
「そんなもの俺がぶち壊してやる!」
「………………………」
襲いかかってくるのをバンワドは満を持して待つ。そして、斬りかかろうとしたタイミングでするりとかわす。
「なっ!?」
「はあああぁぁぁっ!!!」
スピアを地面に刺し、パラソルで男性を乗せる。ただ、普通にやる訳ではなく。
「【アイアイパラソル………」
パラソルが人をも守れるくらいの大きさになり、それで男性を乗せる。
「だいどうげい…………」
それをぐるぐると目を回すまで回し続ける。
「や〜めでぐれ〜酔いだげは〜…ムリなんだ〜」
目を回し始めたのと同時に上へと上げ、パラソルを即座にしまい、地面に刺していたスピアを引き抜き、いつもの技を発動する。
「ライトニングボルト】!!!!!」
「ぐあああぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
ドサッ…
勢い良く落下した男性は気絶をする。そして、倒したからなのか邪心のようなオーラが抜けていった。
「倒…した…? ボクが、倒した?」
自分でやったていたのかと疑い、現実を全く見ていない。だが、何とか倒したことで喜びを感じていた。
「う、うぅ……?」
「あ、秋桜さん大丈夫ですか!?」
「ワド…ちゃん? あれ、エリーさんがどうして倒れて………? メタナイト様達もどこに……」
バンワドが起きている状況を説明する。
「そうなのですか。まさか、エリーさんが読み取ってメタナイト様があちらへと行かれたとは…」
「そうなんですよ。それで、ボクが…この男性を倒した…みたいで」
「ワドちゃん凄いです!」
秋桜がバンワドを誉める。彼は嬉しくて頬をかくような仕草をする。
「あ、エリーさんを何とかしないと【リバイバル】!」
「ん…うーん……あれ、私は一体…」
ひとまずエリーはさっきまでエイレーネだったのをいつもの姿に戻ることにした。
「あれ、あの男性やっつけたの?」
「はい。ワドちゃんが」
「す、凄い!」
「あ、ありがとうございます…; と、いうより…メタナイトさん達を追いかけましょう!」
「あ、そうだね」
男性はまだ気を失っているままだったが、放置しておいた。そして、メタナイト達のとこへと向かおうと考えていた。
「それより、あの男性は一体何かの部下的な奴でしょうか…」
「それなんですが…あれは、世界樹の影響です」
「え、世界樹? あの平和の象徴である世界樹が?」
「はい。私の住む世界では世界樹が枯れ果てると終わりを告げてしまうのです…」
バンワドはゾクッとなり、顔色が青くなった。
「それって大変なことになってますよね…」
「はい。間違いなく…。地震が起こり、そして人々が正気ではなくなっている…。影響が及び始めてます。」
「なら、メタ達と急いで合流して、対策を考えなきゃ!」
3人はメタナイト達のとこへと駆けていった。