第4話「狙われた剣士」
「かの有名な剣士メタナイト様、初めてお目にかかります。ワタクシ、スージーと申します」
スージーはペコッと頭を下げる。
「これは、全てそなたたちがやったことか?」
「ええ、ハルトマンワークスカンパニーがここのゲンジュウ民共と一緒にキカイ化させましたの!」
「ハルトマンワークスカンパニーってまさか、あのいくつものの惑星で強引な開発計画を進めてきたというあれだったとは…………」
スージーは、軽く組みながら「ワタクシたちは、新たなるビジネスに取りかかっている最中なのです。」と言う。
「例え、メタナイト様と言えどもジャマをするのであれば、容赦はしませんわよ?」
メタナイトは無言でギャラクシアを抜く。それを見たスージーは高笑いをする。
「まあ、抵抗なさるおつもりですか? 愚かな方ですこと!」
「何…?」
「これでも、ワタクシたちに歯向かえますの?」
スージーの後ろに控えていたアーマー兵たちが二手に別れる。その間にはメタナイツたちが両手をしばられている状況だった。
「やめてっ、離してっ!!」
「なっ………!?」
「人質とはなんて卑怯なっ!」
「申し訳ありません、メタナイト様!」
「メタナイツ!「俺たちのことを構わないで下さい!」
「!!」
彼は大事な仲間たちを救いに行こうとしていたが、アックスの言葉で彼は戸惑ってしまう。
「覚悟はできてるダス! 足手まといにはならないダス…だから…!!」
「………やめろ」
「「「「「「えっ……」」」」」」
メタナイツやバル艦長は驚く。メタナイトは、ギャラクシアを投げ捨てる。
「ど、どういうことですか!!」
「私の部下に…手を出すな……。手を出すのなら……私を連れて行け………」
「「「「「そ、そんなこと…!」」」」」
それを見たスージーは、高笑いをする。
「流石、メタナイト様。本当、部下思いですこと!」
「我が社は、あなたの能力を非常に高く評価しています! ぜひ、その力を我が社のために役立てていただきたいと思ってます!」
「…………」
「もちろん、ノーという返事はあり得ませんわね。もし、するのであれば部下に傷を付けますからね…」
アーマー兵は、彼の両腕を掴む。彼は無抵抗でいた。そして、悲しい感情を思いながら「………すまない」と呟いた。
「メタナイト様っ!」
バル艦長が叫ぶと、部下のメタナイツたちも叫ぶ。しかし…、そんな仲間たちの叫びを彼は耳にしない……。
「メタナイト様さえ手に入れば…」ボソッ
スージーはメタナイトを手に入れたことでハルバードには何も用件がなくなったので、このハルバードに何かしようと黒い笑みを浮かべていた。
「申し訳ありませんが、残りのミナ様には用はありませんわ!」
アーマー兵はメタナイトを連れ去り、そして、スージーは司令室に爆弾を投げ込んだ。
チュドオオオオォォォォン!!!!!
「わあああぁぁぁっ!!!」
「くっ…もはや、ここまでか…!!」
艦長はどうしようもできないと思い、このままメタナイツたちと落下していくことしかできなかった。
「アーッハッハッハ! 我が偉大なるカンパニーにとって、ふさわしい結末ですわ! ミナ様良い夢を!」
スージーが脱出した後、ハルバードは炎上しながら落ちて行く…。流れ星のように空を横切って行き、ハルバードは住む者もいない深い山へと姿を消していった……。