やっぱりフームはさらわれる
「む……村が……」
「一体どうなってるんだ?」
二人のメタナイトは顔を見合わせる。
「メタナイトっっ」
「無事だったのだ!!」
「よかった……」
カービィ達が駆け寄ってきて安堵の溜め息をついた。
「陛下、これはどうなっているんです?」
アニメタは怪訝な顔で問う。
「どうしたもこうしたもないで……」
「フームがさらわれたゾイ」
「はあああああああ!?」
「はいいいいいいい!?」
思わず声を張り上げてしまう。
「しっ…静かにするのだ。僕たちは監視されてるのだ」
「監視……?」
「三年前君たちが行ってすぐ……」
「まっ、まてカービィ!!ミー達が行ったのは三日前だぞ!?」
コロメタが焦って話を中断する。
「でも、三年経ってるし……」
よく見ればカービィの背が伸びている。後数年したらメタナイトの背を越えるだろう。
アニメタは自らの【背が低い】というコンプレックスにさいなまれ、「うおぅ……」と変な声を漏らす。
「とにかく、その後変な奴らがきて、村を荒しまわって『あいつらを誘き寄せる餌だ』とかなんとか言って大臣一家をさらっていったんだ」
「どんな見た目だった?」
放心状態のアニメタに代わってコロメタが問う。
「うーんと、銀髪で緑色の目だったよ?」
「みゃあああああ……」
アニメタの目が曇る。
「あーっと、こころあたりはないけどー、ミー達二人でそいつらをたおしてきてやろおーー」
「(°△°;)」ポカーン
「という訳で行ってくるぞあっはっは」
「行ってきます」
アニメタをずるずる引きずっていくコロメタとそのまま手をふるアニメタ。
まだまだ(いろいろ)道は長い……。