4話「熱き冷たい翼」
プシュウウウウウウ…
「電車のドアが開いたよ!」
キービィは、期待を膨らませて出てくる勇者を待つ。
「あれ?出てこないな…」
「ちょっと見てきて、来太。」
「はい!………電車の中に、何もいませんよ?」
何と、電車には誰もいない。
「どういうこと?」
「まさかの遅刻?」
「そもそも、4組目の勇者なんていなかったのか?」
とざわめくファイターたち。
そこでマルスが気づく。
「電車の窓が割れてるよ!」
「え!?事故ったのかな…」
キービィが驚く。
「外は異次元の空間…そんな所へ出てしまったら並のファイターじゃ生きて帰れるものでは…」
と六花が言った。
「どうしようものか…」
メタナイトが悩んでいると、突然顔を上げた。
「なっ!空に穴が!」
気づいたと同時に、穴から何かが飛び出てきた。
「ヘイヘイヘーイ!遅れてゴメンなのサ。」
「やっと出られた…何よあの脆い電車!」
それらは、何とも不思議な見た目であった。
片方は、青と赤の二股の帽子を被った小さな道化師っぽい者。
もう片方は、空色の髪に濃い青のワンピースとリボンを身につけ、背中に氷の塊が浮いている少女だった。
「なっ、貴様はマルク!何故ここに!?」
メタナイトにマルクと呼ばれた道化師のような者は答える。
「何故も何も、ボクも勇者として呼ばれたからサ。ほら。」
マルクは小さな手帳を取り出した。
「本当だ…『世界を救う者の記憶』…」
来太が確認する。
「なるほど…全く、また私たちを邪魔しに来たと思ったぞ。」
「酷いのサ。あれはもう過去のこと、今回は味方なのサ。」
メタナイトとマルクは面識がある。
マルクがポップスターを襲来したときに、メタナイトはカービィと共闘したという。
…もっとも、カービィが「これはぼくとマルクとの戦い」といってメタナイトをファイターで退場させたが。
「そうか…すまない。で、そちらの青いのは?」
メタナイトは空色髪の少女に指を指す。
「ふふ…聞いて驚きなさい。あたいはチルノ。幻想郷最強の妖精よ!」
「幻想郷…最強?」
メタナイトが動揺する。
「あー、そんなびびらなくていいケロ。チルノははっきり言って自己中だから。」
諏訪子は呆れた口調で補足する。
「…ほう…(私も、何となくそんな気がした。)諏訪子と同じく幻想郷という所から来たのか。」
「…で、電車では何があったんだい?」
小沢が尋ねた。
「ああ、暇だったから、腕試しにチルノと戦いの練習をしててサ。」
「その最中、電車の窓が割れちゃって。」
「そのまま、異次元の強力な引力に飲まれてサ。」
マルクとチルノが説明する。
「実に残念DA…。」
メフィレスが呟く。
「電車で暴れると危険なのは分かってることだろうが…。野蛮というか単純というかバカというか…。」
ブラピもほざく。その途端、
「バカって言うなーーー!!」
チルノが突然怒り、氷の弾をぶつけた。
「うおっ!!」
ブラピに直撃。
「やめとけチルノ。…チルノに『バカ』は禁句なのサ。」
「わかった…。」
「しかし、よく異次元から戻れたね。」
来太が、脱線した話から戻す。
「異次元の中に人がいて、頼んだら戻してくれたのサ。」
「異次元には色んなのがいたよー!歯車食べてるおかしな鳥とかー、かっこいい船とか!」
チルノが自慢気に話す。
「へぇー…世界にはまだまだ謎が多いんだね。」
マルスがそう言った。
「…ともかく、これで全員揃ったのかな?」
キービィが確かめる。
「そうっぽいな。」
ファイターたちもそう頷く。
「良かった、無事全員揃って。」
「さて、僕らの冒険はもう始まっているんだ。行こう!」
あとがき
はい、酷い文章ですw
小説書くのってこんな難しかったんだ…
よく見たらほぼ自己紹介と事故紹介だけっていう…
しかも段違いに短くなってしまった…
因みに、マルクとメタナイトとの面識はも〜ププ4巻より。持ってなくても大体わかるようにしました。
最後がややテキトーに…
まあ、こんな拙い文章になってしまいましたが、何とか繋げていってください(オイ!