第4話海と洗脳されし仲間
晴れた朝の日。
光を反射する海は辛いこと悲しい事をすべて消してくれる。
メタナイト「また…聞きに来るんだろうか…」
今、私は昔の事を話したくてうずうずしている。
こうも気持ち良い風景を見るとつい、昔を語りたくなるのだ。
来太「メタナイト様ー!!」
メタナイト「おっ」
ロゼッタ「どうも」
ちょうどいい事にまた来太が2人を連れて話を聞きに来た。
ルイージ「メタナイト様…」
メタナイト「みなまで言うな、話が聞きたいのだろう?」
3人「はい!」
メタナイト「えーっと…確か突入に失敗した所からだな…では話そう」
☆★☆
ハルバードから落ちた私は気を失っていた。
メタナイツ「メタナイト様!」
私を呼ぶような声が聞こえ、私は目を覚ました。
メタナイト「うっ…うーん」
ワドルディ「あ、起きた!!」
最初に私のもとへ駆けつけたのはワドルディだった。
メタナイト「ワドルディ…ここは?」
ワドルディ「海…ですね」
バル「しかも、私達がカービィを追いやった海にそっくりな」
メタナイト「そうか…」
まるでカービィの冒険の後を追うかのようだった。
バードン「キエーッ!」
そんなことに不思議を抱いているうちに後ろを狙われる。
メタナイト「ふん」
「ザシュ!」
バードン「ごあぁー!」
私はその攻撃を見切った。
バル「お見事」
メタナイト「ああ」
ポピーブロスjr「安心していられるのも今のうちだ!喰らえー!」
ワドルディ「今度は野生のポピーブロスjrだよ!」
メイスナイト「あっしに任せるダス!メイスバット!」
「カキン!」
メイスナイトはメイスでボムを跳ね返す。
ポピーブロスjr「何!?」
「ボカーン!」
ポピーブロスjr「ぐわあああ!」
ワドルディ「やるぅ!」
メイスナイト「やったダス!」
「バシャバシャ…」
メタナイト「ん?」
バードン「ピエー!ピエー!」
先ほどとは違うバードンが溺れかけていた。
「ザブーン!」
メタナイト「大丈夫か?」
バードン「ピ?」
「ザバァ!」
私は陸に上がり、バードンを助けた。
メタナイト「怪我はないな」
バードン「ピー!ピー!」
バードンは私の周りを2周回った後、羽を広げて飛んで行った。
メタナイト「どうやら、子供のバードンだったらしいな…ん?」
メタナイツ「メタナイト様…」
メタナイツのメンバーがきらっきらした目でこっちを見ているのを華麗にスルーした私は先へ進んだ。
メイスナイト「さっきからバードンが襲ってきませんね」
バル「野生のバードンの子をメタナイト様が助けたから警戒心が薄れたのだろう」
メタナイト「…!」
「カキーーン!」
バル「どわわあー!」
先を歩いていると剣士が襲いかかってきた。
アックスナイト「中ボスか!」
「なかなかやるなメタナイト!」
メタナイト「…その声」
中ボスと思われる者の剣士の声は何度か聞いた事がある。
…いや、冒険を始めたころからいつも聞いている。
聞きなれた声。その声の主は…
メタナイト「ソード?」
バル「えっ!?ままままさか!ソードってソードナイト師匠の事ですかぁ!?」
ソードナイト「当りだ!」
先ほどは姿が見えなかった剣士ははっきりと姿を見せた。
バル「ぎょえー!!」
メイスナイト「し、師匠!なんでこんな事を…あなたはメタナイト様の仲間のはず…」
ソードナイト「仲間?何言ってんだ貴様、メタナイトは俺たちの敵だ!」
アックスナイト「師匠…どうしてしまったんですか!」
ワドルディ「たたたた助けてー!」
メタナイト「!?」
ソードナイト「フフフ…」
ソードはいつの間にかワドルディを縄に括り付けていた。
ソードナイト「メタナイト、お前の仲間を返してほしくば森まで来い!そこで決闘だ!」
ソードナイトはどこかへ行ってしまった。
メタナイト「ソード…」
☆★☆
ロゼッタ「今回はソードナイトさんの様子がおかしかったですね」
来太「バードンを助けるメタ様…想像しただけで…」
来太はあの時のメタナイツのように目をきらっきらさせていた。
ルイージ「一体ソードさんに何があったんですか?」
メタナイト「それは…お楽しみだ」
3人「やっぱり…」
メタナイト「さ、もうすぐ昼だ帰って昼食でも食べるぞ」
次回森と決闘