第4話 忘 れ 去 ら れ た じ っ ち ゃ ん
★キャラ紹介
フォル・・・「ヨビゴエ」の一人。
人間界からやってきたが、その事を知るのは四戦士とテレンスのみ。
本人も自覚はなく、記憶は消し去られている。
剣使いになるため、日々修行に励んでいる。
テレンス・・・「ヨビゴエ」の一人。
フォルとは幼なじみで、人間界からやってきた。
実は自分が元人間だということも覚えていて、タイミングを狙って教えようとしているが、うまくつたわらない。
魔法使いをめざし、日々賢者の元で修行を積んでいる。
アオイス・・・フォルの弟。
迷惑兄貴に振り回されるも、しっかりしている。
ニジ・・・四戦士の一人で、発明家。
この世界の電化製品はだいたいこの人が作っている。
テレンスに魔術を教える。なので賢者とも呼ばれる。
じっちゃんなのに元気。
グラ―・・・四戦士の一人。
昔はワルだったが、心を入れ替え剣術を極めた。
フォルに剣術を教える。
地味にニジの助手。
ガタンゴトンガタン・・・と、電車が轟音でもない轟音を立てて去って行く。
ここはファインフィールド。バスで5時間かけてきた。
「あ〜腹減った。」
テレンス、ニジ、グラーが同時に言う。
「何食・・・ってBUのCMかよ!小説でやっても受けねえよ!」
「何一人でしゃべってんの?」
「お前、ワシより若いのに、幻覚でも見えてるのか?」
「現実から逃げていては何も変わらんぞ?」
「乗ったのはお前らだろ!」
・・・とにかく、四人が何故ここに居るのかというと・・・
「ファインフィールドをゴーグルマップで調べたら・・・え?百二十五時間?」
「はぁ?」
「あ、徒歩はな。電車では三時間、バスでは五時間・・・」
「じゃあ電車でいこう!」
「・・・あのな、俺達新聞配りにそんなにマネーがあるか?」
「・・・しょーがないかな・・・バスだね」
とはいえ、場所がさっぱし分からないので、二人が師事している四戦士のうち二人、二ジとグラーについて行ってもらった。
そして今にいたる訳で・・・
「ふー。やっと弁当買えたぜ」
「長蛇の列じゃった・・・」
「うーん、美味しい〜!」
「あの、皆さん、我々、旅行に来たわけじゃないと思うのですが・・・」
「もう旅行でいいじゃろ!」
「良くねーよ!テレンスのじっちゃん危ねえだろ!」
「あ、そーだったそーだった、じっちゃん忘れてた」
「実の孫が爺ちゃん忘れてどーすんだよ!・・・まあ実孫ではありませんが」
「ん?どういう事なんですか?グラーさん」
「・・・いや、何でも。」
「なんで言わないんですか?そろそろ私達がニン・・・」
「何故お前がそれを知っているのじゃ?」
「ああいえいえ、わ、私達が・・・ニン、にん・・・人気が無いって言いたかった んです!」
「どういう意味だよ、それ」
「いいいいいや、馬鹿キャラだからとか?」
「何だと!」
「真実を言っただけだよ!」
「・・・ある意味、当たってますね」
「まあいいじゃろ」
もうグダグダ。いつになったらじっちゃん助けるの?君たちは・・・
Stay tuned for next time・・・