〜少女の決意…?〜02
私は大きく息を吸い込む。
(大丈夫。大丈夫。)
「私、ここを出ます。」
お母様は私を見つめる。
「…あら、そう。じゃあね。」
私の中でまた、何か切れた気がした。
(あぁ…そっか。)
そうだったのか
(私はそれだけの価値だったんだ。)
それがよくわかった。
お母様の顔を見る。
「…何かしら?」
私は
ニィ、と笑って
「さようなら、お母様…いえ、レイラ。」
そういい残して私はレイラの部屋を去った。
「…。」
私は家を出た。
「…あのさ。」
「何でしょう?キトラ様。」
私は深くため息をつく。
「何で貴方がついてくるの?ディーロッチェ。」
「…レイラ様の命令なので。」
私は目を見開く。
「おか…レイラが?」
「はい、キトラ様について行け、と。」
ソレを聞いた直後、私の視界がぼやけた。
「レ…お母様、アリガトウ。」
私は家のある方を向いて泣きながら笑った。
「ディーロッチェ。」
「はい。」
「わた…僕さ、いつかココに戻ってきたら、お母様に“ただいま”って言いたい。」
ディーロッチェは少し驚く。
そして
「…そうですね。」
と言った。