Report4・地上を走って地下に潜って海を渡って(前)
1
ここ数日に渡って悪天候が続く毎日だった。その影響でレジェンドが輸出を要求した洗脳薬の配達が3日後から5日後に変わってしまった。
「まもなく目的地に到着致します」
黒眼鏡をかけた男が無線で連絡を入れる。
『ようし、その場を囲め。作戦は順調だ』
無線は切れた。
「そういえばレジェンドって武力介入が目的なんですよね?歌舞伎町とかの方は沢山内乱が起きていますよ。昨日だって鳥取砂丘で大きな内乱が起こったみたいだし」
ウェルスは新聞を読みながらブローニングに聞く。
「今はメモリースティクを手に入れてしまったからな。まず最初にCIA達の目を眩ます事から始める」
ブローニングはそう言い、コーヒーを飲む。
「大変です!隊長!ビルの周りにCIAの奴らが!」
ウォーパッドは慌てた顔でブローニングに報告する。
「なんだって!?」
二人は驚きウォーパッドの方に振り向く。
2
「CIAの奴ら、もう俺達の基地を見つけたのか!」
モシンはそう言い、愛銃のモシン・ナガンを構える。
「モシン少尉の使ってる銃はモシン・ナガン・・。名前も同じ・・。ややこしいなあ・・」
ウェルスは呟く。
「さあな。作者のネタが無いんだろう。とりあえず俺達は地下に潜るぞ!」
ハヤブサはそう言い、基地の外の端にあるマンホールを開けて中に潜り込む。マチェテとモシン、ブローニングが外でおとりをしてくれた為、CIAには気がつかれなかった。
「本当に大丈夫なんでしょうか?」
花音は心配そうな顔をしてクレイモアに聞く。
「心配ないでござるwwwこの抜け穴の安全性は100%でござるwww」
クレイモアは自慢してるような口調で話す。
「ここの抜け穴を整備したのはクレイモアなんだ。アイツは性格さえ良ければ完璧なんだがな・・」
ウォーパッドは申し訳なさそうな顔をして言う。
「そうなんですか」
花音は言う。
3
「おらおらおらー!!死にたい奴は前にでろ!」
ブローニングはAK47を乱射しながら挑発をする。
「なんだなんだ!?」
「CIAとヤグザが喧嘩してんだよ」
「ヤグザ相手になんでCIAなんだ?」
辺りの野次馬達は腰を下げながら戦闘の様子を眺める。
「ようし!スモークを使うぞ!伏せろ!」
マチェテはそう言い、スモークグレネードを構えた。
グレネードは煙を噴出して、辺りを全て煙で多い尽くした。3人は走ってマンホールの方へ向かった。