第45話 終わりの始まり
「ここに……エリーがいるのか………」
(待っていてくれ…エリー…!)
メタナイトは目の前にある扉を開く。開くと、目の前には縄で縛られているエリーの姿があった。
「エリー!」
「フハハハハ…ようやく来たか…メタナイト………」
誰かがメタナイトのところへと近付いてくる。
「シヴァ…! エリーに何をした!!」
「フッ、何を言い出すのかと思ったらそんなことか…。我は、時間稼ぎをしたのだ」
「時間稼ぎ…だとっ!?」
「貴様に言っておこう…。奴等は四天王と戦ったが、果たして倒し切ったと確信しているか?」
シヴァの一言に何かひっかかるような言い方をしていた。深く考えていたメタナイトはあることに気付いてしまった。
「…まさか、時を操ったのか…」
「その通りだ。だが、お前の時だけを操ったのだ」
「そんなこと…誰が、できるのだ… っ!! まさか………!」
「そのまさかだ…」
彼が一言言い終えると、誰かがワープしてきた。
「フフフ…私は何だって、できる!」
「イシス…なのか……」
「そうさ。こいつは、覚醒したのだ…自力でな…」
「!!(警戒しないとな…)」
「私は…シヴァ様の為なら…命を削るようなことをしてでも……この世界を、デリートに落とさせる!!」
イシスはエリーのとこへ行き、エリーの精神へと入り込む。
「くっ……うぅっ……!!」
「エリー!」
「フッ…我はしばらく観戦でもしておくか……」
シヴァはこの場を立ち去ろうとする。それをメタナイトは「待てっ!」と叫び引き取めようとする。
「おっと、悪あがきをするのならこうするぞ…」
「うああああぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
「!!」
「そういうことだ…では、健闘を祈るよ」
シヴァはどこかへと消え去った。それと、共にエリーが縄をほどいていた。
「エリー、大丈夫かっ!」
「……………」スッ
チュドオオオオォォォォン!!!!
「かはっ……!」
「エリー…私…だ……メタナイトだ…私は…そなたと…戦いたく…ないのだ……」
「なら消えて」
「っ!!」
エリーは、メギドを何発も打っていた。メタナイトは、何発も命中してしまう。
「くっ………!」
「さあ…終わりの始まりだよ…」