あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/08/06(木) 21:40:14
投稿者コメント:
この章だけちょっと長くなりそうですね。
いや、この小説の中で一番書きたかったところなんです。これ。
申し訳ありませんね。
EP.5-6 Sorrowful 6
「いらっしゃいませー」


一度、彼女に連れられて来たスーパー。

1人で買い物に来るのは初めてだった。


「鶏肉……どこだっけ」

今日は鶏肉を使った料理にしようと、何となく決めていた。


しかし、場所が分からない。

店員さんに聞くこともできなくて、しばらくさまよっていた。




出てきた時よりも更に外が暗くなった頃、ようやく家にたどり着いた。

ドアに手をかけると、鍵が開いている。

緑さんが帰って来たのだろうか?


「ただいまー……緑さん、いますか?」


部屋の中は電気がついておらず、真っ暗だった。


真っ暗の部屋の中に、月明かりに照らされた緑さんが、
1人で座っていた。


「み、緑さん……?」


普段なら明るく出迎えてくれる緑さんが、僕に見向きもしない。

「す……すみません。食材を買いに行ってたので。
すぐにご飯作りますね」


そう言ってキッチンへ向かう。それでも緑さんは何も答えない。


「……何か、あったんですか?」

まさか、写真立てを見たことを怒っているのだろうか?

この作品についてのコメント/評価 (1)
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