あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/08/06(木) 15:04:13
投稿者コメント:
第5章突入です。ほんとに10月中に終わるかな。
いや、終わらせましょう。
麻疹の本気ですかね。

別件ですがこの小説が完成したら、第2期をここで製作する予定です。
EP.5-1 Sorrowful 1
その日、僕は、眩しい朝日と鳥の鳴き声で、目を覚ました。

いつもと変わらない朝。

それももうすぐ終わりを迎えるということも、僕は分かっている。


緑さんが貸してくれた、僕の部屋。

その片隅にあるカレンダーに、小さく×印を打っていた。


僕がはじめてここに来た日から、もう9ヶ月くらい経っているのだろうか。


暑すぎるくらいに暖かかった空気も、少しずつ冷たくなって、

ゆっくりと……「あの日」が近づいているのを感じる。



「それじゃあ、ライブ行ってくるね」

「はい。行ってらっしゃい」

「あ、今日、ライブの後用事があって……帰り、遅くなるね」

「そうですか」

「多分冷蔵庫の中身少ないから、適当に買って来ていいよ!
ここにお金置いておくから」

「分かりました」



今日は、緑さんがいない。

僕が料理を覚えたのは、全部緑さんのためなのに。

彼女がいないのに、料理を作っても意味がない。

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