第39話 デストロイの存在理由
「ど…うして…どうして…あなたたちは…この…世界を…破壊しようと…思ったん……ですか…!!」
「フフフ……誰がそんなことを………」
バンワドは何かに考えがあるらしく、「ボク…は、これ…以上……動け…ません……。だから…教え…てくれ…ませんか………」と言う。
「そうね…少しだけなら、教えてあげなくてもいいわよ?」
「私たち四天王は、昔から…仲が良かったの…」
『あはは、待って〜』
『待たないよ〜』
『鬼さんこちら。手の鳴る方へ〜』
「私たちは、仲良く遊ぶ日々を続けていたの。何十年も」
「何十年も………!?」
イシスは、少し暗い声で「だけど…」と呟く。
『楽しそうにしているな』
『本当ね…』
『捕まえてやる〜!!』
__ホント、消えればいいのに
『っ……!?』
『どうしたの?』
『ううん。なんでもない!』
イシスは、外見では明るく振る舞ってるが、心の中では暗い顔をしていた。
「…それが、今と…何が関係…あるんですか…」
「そっからよ…私が変わったのは…」
『それじゃ、行ってくるね』
『いってらっしゃい!』
ガチャ
__ああ、もう疲れた。何で私がこんなことをしなきゃいけないのさ。
イシスはまた、声が聞こえたような感じだった。
『くっ……やっぱり…私は……捨てられる…運命だったのね………』
『死ねばいいのに…死ねばいいのに……!!』
ドサッ
イシスは、外から音がしたのでドアを開ける。イシスが見たのはイシスの家族が倒れているところだった。
『あはははははは! ざまぁないね…あっははははは!!!!!』