1996年へ…
前回の続き☆(だんだん雑になってるなオイ
あかねはもう一度周辺を見回しました。
「きっと、あれは私のおじいちゃん家だ!」あかねは目を輝かせました。
実は、あかねのおじいちゃんは2022年に亡くなってしまっていたのでした。
あかねは、おじいちゃんに会いたくて、おじいちゃんの家に行くことにしました。でも、実はこう思っていたのでした。
「おじいちゃん、私が未来から来たなんて、信じてくれるんかな………」
あかねは思い切ってチャイムを押しました。
「はーい、どなたですか?」
おじいちゃんの優しい声が聞こえました。
玄関のドアが開きました。
おばあちゃんは出かけているようでした。
そこには、笑顔のおじいちゃんが。
「あれ、迷子かい?」
あかねは気まずそうに言いました。
「こ、こんにちは…私は未来から来た者なのですが……1人ぼっちなんです…。あかねと申します…」
でも、おじいちゃんは疑いませんでした。
「そうかい。子供を1人にさせる訳にはいかないね。家によってぐ?」
「はい…ありがとうございます」
おじいちゃんはなにをするにも、ほとんどが笑顔なのでした。
「あかねちゃんは、どうやって過去に来れたの?」おじいちゃんが聞きました。
「…特に、行くつもりはなかったのですが、あの…なんて言ったらいいんでしょうか…」
言葉が詰まってしまいました。
でも、おじいちゃんは優しく対応してくれました。
「なにか事情があるのかな。あとでゆっくり話を聞いてもいいかな?」
あかねは答えました。
「はい。話すと長くなりますが…お願いします。」
「ちょっと出かけてくるね。留守番よろしく!」
おじいちゃんが出かけたあと、あかねは家の中をこっそりと探索することにしました。
「わぁ…意外に変わってないなぁ…」あかねはつぶやきました。
お風呂、キッチン、洗濯機…
ちょっと変わったとこもありましたがほとんどそのままで、あかねはびっくりしていました。
「ちょっと、トイレに寄ろうかな。」あかねはトイレに向かいました。
そこで見たのは…… 和式。
「えっ、今の洋式は結構古いと思ってたけど…1996年はまだ和式なんだ…」あかねは思いました。
暇になったあかねは、縁側で昼寝をすることにしました。
優しい光があかねを包み込みます。
現代は、地球温暖化で3月でさえちょっと暑いのに。
あかねは、ストンと眠りに落ちてしまいました。
車の音がしました。おじいちゃんが帰って来たようです。
あかねは目を覚ましました。
あかねは帰ってきたおじいちゃんに聞きました。
「おばあさんは、いつ帰ってくるんですか?」
おじいちゃんは答えました。
「今日は帰りが遅いんだって。19時には帰ってくると思うよ。」
「わかりました!ありがとうございます!」
あかねは、大切なことを忘れていました。
現代に帰るってことを。
あかねはつぶやきました。
「どうやったら、現代に帰れるのかな…私を連れ去ったのはきっとマルクだし、…マルクを探さないと帰れないのかな…‥」
あかねは現代に帰る方法を考え始めました。
続きます…