#2 女神の休息
「テミス様、ただいま戻りました」
「ご苦労様でした」
これ、意外と疲れます……;
私はずっとそう思っていた。
「では、休息にしましょう…」
「えっ…いいんですか?」
えぇー!? 女神に休息とかなさそうなのに!?
「これはあくまでも、体に負担が掛からないようにしているだけなので、それを忘れないで下さいね」
「あ、はい…」
そういうことだったのね…。
私は複雑な気持ちでありつつも、休息があったことに嬉しくなり、部屋へと行った。私の部屋は私が女神としての仕事をしている時に用意してくれたみたい。
*
「ふかふかベッド気持ちいいです………♪」
私はお日様の温もりがあるベッドでうとうとしてしまい、次第に眠ってしまった。
「Zzz……Zzz……………」
「………ネ」
誰…私を呼ぶのは…………
「……レーネ! エイレーネ!!」
はっ……!
*
「エイレーネ起きなさい!」
「わぁ!? すみません何でもしますから許して下さいっ!」
って、あれ?
「何を寝ぼけているんですか」
私の目の前にはあのエウノミアだった。というか、私は寝ていたのかな……。
「それよりどうしてエウノミアが?」
「今、何時か分かってますか?」
「え、何時って…」
私は時計の時刻を確認してみる。
「えっ…ろ、6時………」
えぇー!? 4時間寝てたの!?
「全く、時間を守らないといけませんよ!」
「流石、エウノミア。秩序もルールも意識してるんですね」
「当たり前です。私は、秩序の女神ですから!」
「そうでした…;」
なんだかんだで散々なことになっちゃいました。私はこれから女神の仕事を勤めていけるのでしょうか……;