テーマ3:デンジャラスおせち対決!(作:2Y)
プププ暦20XX年1月1日
ポップスター各地から神業を持つ戦士たちが集う
彼らは厳しい修行、試練を超えて、
今、世界の頂点に立たんとする。
そう、ついにこの時がやってきた・・・
連続する刃物の音・・・
燃え上がる炎による熱風・・・
そして火花を散らし合う戦士たちの魂(ソウル)・・・
今年も始まった_______
2Y「第2017回 世界最強のおせち職人は誰だ!?
ザ・バトル・オブ・ザ・ファイター・オブ・ザ・オセチ!
フー! フー!」
バグジー「最初の訳わからない前置きは何だ!?」
2Y「つーわけで今年も始まりました。
えーっと・・・・
悪い、大会名忘れた。」
バグジー「俺も覚えてねーよ。
っつーか、覚えたくもねーよ。」
2Y「まあ、大会の名前なんてどうでもいいのです。
名前よりも中身の方が大事なのですから。」
バグジー「それでも名前が変だろ。」
2Y「お前よく考えろ。たとえるならばそう、あんまんだ。
お前、『スペシャルあんまん』という名前なのに中に入ってるのが生きたタコが入ってるあんまんと、
『吐き気あんまん』という名前なのに高級つぶあんが入ってるあんまんだったらどっちを買うよ?」
バグジー「どっちも買わねーよ!前者はもう完全に中身でアウトだけど後者の方は食う気失せるわ!そんな名前だったら!」
2Y「つーわけで、会を司ると書いて司会の2Yです!」
バグジー「とっととこの場から去りたい司会のバグジーです。」
2Y「で、今回はですね、実はゲストが。」
バグジー「来てるのか。」
2Y「インフルエンザにかかって来れないだとか。」
バグジー「いや、来ないんかい!」
2Y「まあ、それは置いといて、参加者の皆さんを紹介していきたいと思います!」
バグジー「前置きで尺取りすぎだろ。」
2Y「バタービルディング代表、ペイントローラ−さん!」
ペイントローラー(ペイロー)「芸術的なおせちを作るぜ!!」
2Y「バブリークラウズ代表、クラッコJr.さん!」
クラッコJr.「ちょっと待て!俺の仮の名前はクラッコJr.だが真の名前はクラッコ=トシアケナンヤーデ=ハシャゲ−ルヤs」
2Y「ナッツヌーン代表、グランドローパーさん!」
グランドローパー(グラロー)「え?これカメラ映ってるの?母さーん!俺テレビに出t」
2Y「ファイナルスター代表、ゼロツーさん!
つか何でお前いるの?」
ゼロツー(02)「いいだろう。大会の名前にポップスター限定とは書いてなかったからな。」
剣士ダークマター(マターナイト)「前置きに『ポップスター各地』という言葉は使われていたがな。」
バグジー「まあ、いいんじゃねーの?別に侵略とかするわけじゃないんだし。」
2Y「まあ、侵略する気があろうがなかろうが出場は止めないけどな。」
バグジー「いや、侵略する気ある場合は止めr」
2Y「ハルカンドラ代表、マホロアさん!
お前も来たのな。」
マホロア「だって、面白そうダシ!」
2Y「古代ヴェヴェヴェランド代表、リトマさん!
いや、何でお前いるの?こういう企画、お前あんまり好きじゃないだろ?」
リトマ「まあな。だが部下の2人がどうしても出てくれってな。」
バグジー「読者の約何名かが『こいつ誰だ?』って思ってるぞ。」
2Y「メタいねー。」
バグジー「普段のお前には言われたくねぇ。」
2Y「じゃあ、わからない人のために説明を。
彼はリトマ。オリカビです。見た目は赤と青のハーフ。
ダークサイドであり、冷酷な性格。
酸とアルカリを操れる
と言えばいいかな?」
リトマ「別にそれでいい。」
2Y「以上、6名が競います。
審査員は俺2Yとバグジー。そしてこの3人!」
ウィスピーウッズ(ウィスピー)「ウィスピーウッズです。」
マルク「マルクなのサ!」
太郎「佐藤太郎です。」
バグジー「いや最後の誰!?」
太郎「佐藤太郎です。」
バグジー「もうええわ!」
2Y「あー。そいつは地球から呼び寄せてきたごく普通の人間。」
バグジー「なんでだよ。」
2Y「なお、優勝者には図書カード」
バグジー「お、珍しくまともそうなものを」
2Y「0.1円分を贈呈します。」
バグジー「まともなわけないよなぁぁぁぁぁぁ!!!!
使えねーじゃん!それ!」
2Y「何を言う。1円に泣くものは1円を笑うというじゃないか。」
バグジー「逆だそれ!1円を笑うものは1円に泣くだろ!
つーか、0.1円をどう使えというんだ!!」
2Y「では、それぞれ調理を開始してください。」
バグジー「今回お前スルーが多いな!」
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2Y「お、ペイロー選手、何か特殊な調味料を入れましたね。見るからにやや粘り気がありそうです。」
バグジー「スパイスもいれてたな。しかも本格的に本体から削って。」
ペイロー「ああ、これ絵の具を少量の水で溶かしたものとクレヨンをきざんだものだぜ。」
バグジー「何入れてるんだテメーは!!!
食えねーだろ!!!」
2Y「なるほど、そうやって彩りをだそうということですか。ぅぇっ。」
バグジー「お前本当は吐きそうなんだろ。」
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2Y「クラッコ以下略選手は何か苦しそうにもがいてますね。」
バグジー「何があったんだ?」
クラッコJr.「目に塩がっ!ぁぁぁああああぁぁあああ!!!」
バグジー「・・・ああ。致命傷だな。」
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2Y「グラロー選手はどうでしょうか。」
グラロー「いい感じになってるよ。」
バグジー「よかった。こいつはまともだ。」
2Y「しかし、鍋の中身は何ですかこれ。まるでケチャップの色してますぜ?」
バグジー「おせちにあったか?ケチャップ使うやつ。」
グラロー「・・・すみません。それ、さっき包丁で指を」
バグジー「切ったんかい!料理に入っちゃまずいだろ!」
グラロー「いや、指を磨いてたら指についてたケチャップが入っちゃって。」
バグジー「なんでだよ!
血液じゃないからいいけどさ!!」
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2Y「・・・えーっと、バグジーよ。」
バグジー「どうした?」
2Y「ゼロツーのところ飛ばしていいか?」
バグジー「え?何でだy・・・・あー。そういうことか。
めっちゃ怪しげな黒いオーラが漂ってるもんな。俺も近づきたくねぇ。」
02「グリフォルノスにバハミュールガス、デスパイスにブラックシュガー・・・。」
2Y「地球では聞いたことない単語がつらつらと・・・
・・・こえーな。次行こう。」
マターナイト「・・・最後のブラックシュガーってただの黒糖だけどな。」
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2Y「あれ?おかしいですね。マホロア選手の姿が見当たりません。」
バグジー「あいつどうした?」
マルク「買い出しに行くって言ってたのサ。」
バグジー「あいつ準備してなかったのか・・・。」
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2Y「えーっと、リトマ選手、何入れてるんすか?」
リトマ「塩酸と硫酸と硝酸とリン酸と水酸化ナトリウムとアンモニア水と水酸化バリウムと」
バグジー「もういいもういい!十分危険だ!!!」
リトマ「安心しろ。中和されるから。」
バグジー「されてもあぶねーよ!」
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2Y「では、料理も出来上がったところで審査ターイム!!!」
バグジー「じゃあ、まずはさっきとは逆の順番でリトマから行こうか。」
リトマ「悪いな。鍋が溶けて料理がこぼれた。」
2Y「ありゃりゃ。」
リトマ「だからこの水酸化ナトリウムで作った数の子もどきで我慢しろ。」
バグジー「食えるか!!!」
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2Y「お次はマホロア選手!」
マホロア「ボクのはこれだヨォ!」
審査員の前に出されたのは紛れもないおもちゃのオセロである。
バグジー「どうしてこうなった。」
マホロア「え、だってオセロ対決でしョウ?」
バグジー「おせちだ馬鹿野郎!!!てか何?これを買いに行ってたのさっき!?」
2Y「で、あなたの工夫した点は何でしょう?」
バグジー「それ聞くか!?」
マホロア「これは一流のオセロ職人が作ったもので、
駒が磁石になってるからバラバラになりにくいヨォ!
さらに、駒がなくなったときのためにスペアの駒が10枚ついてるから無くしても安心だヨォ!」
バグジー「商品の特長を言われても困るわ!」
マルク「ああああああ!木に負けたのサ!!!」
ウィスピー「私にオセロで勝とうだなんて1年早いわ!」
バグジー「って、お前ら遊んでるんじゃねーよ!」
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2Y「続いて、02選手、どうぞ!」
目の前に置かれたのは日本で言う黒豆・・・なのだが。
黒いオーラ、謎の異臭、時折黒豆から出る黒い蒸気、
しかももぞもぞ動いている。
2Y「・・・これは何だ?」
02「ダークマター族流黒豆だ。」
マターナイト「ダークマター一族はこれを毎年元日に食ってるぞ。」
マルク「これ食えるのサ?」
ウィスピー「さあ?食べてみますか。」
パクッ
2Y「えーっと、一応状況報告しておくと、ウィスピーウッズの葉が一気に黒化しました。あとマルクがぶっ倒れました。」
太郎「これは常人には食えたもんじゃないですねモグモグ」
バグジー「じゃあ何でお前は平気なんだよ・・・。」
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2Y「えー、審査員が回復したところで次、グラロー選手!」
目の前に置かれたのは正真正銘かまぼこだった。
・・・真っ赤なのを除けば。
バグジー「うん。事情は察した。ケチャップなんだろう?これ。」
グラロー「あ、違います。赤いペンキです。」
バグジー「何故に!?」
グラロー「途中でペイローさんの妨害を受けてしまって、料理に赤いペンキを入れられたんです。」
バグジー「これ妨害有りなのか!?」
2Y「ありなんじゃね?」
バグジー「これはひどい。」
ウィスピー「これは赤いペンキの味がしみ込んでて非常に・・・おえっ。」
マルク「これはすりおろした魚と赤いペンキが絶妙にマッチして・・・・酷いハーモニーを奏でてるのサ・・・・うぷっ。」
太郎「これはいけるな。」
バグジー「こいつ本当に人間か!?」
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2Y「次はクラッコJr.選手!」
目の前にあったのは・・・・
・・・灰だった。
バグジー「どうしてこうなった。」
クラッコJr.「いや、包丁振り下ろしたら爆発しちゃって。」
2Y「また妨害が入ったのでしょうか?」
マルク「あ、それボクなのサ。」
バグジー「審査員が妨害するなよ!!!」
ウィスピー「これは・・・有機栽培に使えるぞ!」
バグジー「何言ってんだこいつ!?」
太郎「この苦みが人間の好みの味を引き立ててますね。」
バグジー「もうええわ!」
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2Y「さて、最後にペイロー選手なのだが。」
目の前に置かれたのは栗きんとんだった。
ただ、色がカラフルであった。
バグジー「なあ、今さらなんだが、おせち料理ってこの栗きんとんとかかまぼことか黒豆とかを集めておいたものだよな?
なんでみんな1つずつ作ってるんだ?」
2Y「ポップスターにはそういう伝統が」
バグジー「ねーよ!」
2Y「ありません。」
バグジー「ねぇんだったら言うな!!」
ウィスピー「これはこれは口の中で色とりどりの絵の具のカーニバルぶふっ!」
マルク「色彩の味がするのサぐぇっふぉ!」
太郎「これはゲテモノだな・・・うっ。」
バグジー「ついに太郎までもが吐き気を催したぞ・・・。」
2Y「死人が出る前にさっさと結果発表しようか。」
バグジー「まともなのいなかったぞ?」
2Y「審査員のみなさん!だれが一番良かった・・・
・・・もとい、誰のが一番まともだったでしょうか!?」
3人「「「マホロア。」」」
バグジー「おせちですらねぇ!?」
2Y「というわけで優勝はマホロアさんです!!
感想をどうぞ。」
マホロア「自分だけのおせちが作れてよかったヨォ!」
バグジー「作ってねぇし、そもそもお前間違ってたろ!」
2Y「では、これにて・・・・
・・・大会名省略!
終わります!」
バグジー「gdgdすぎる・・・。」
2Y「119番に電話をしよう。」
prrrrrrrrrrr(電話音)
2Y「もしもし?」
通信指令室「消防ですか?救急ですか?」
2Y「消防です。」
バグジー「おいっ!!!」
終