今と昔
ちぇん:「本当についてないな〜…」
ちぇんはおみくじを見てため息をついていた。
???:『不法侵入はハンザイだし、こうなったのも仕方がないよ?ちぇん君!』
目の前に少年が立っていた。紅い目、灰色の帽子、黒々と光る鎌と翼…その姿は懐かしい、過去の親友、キルだった。でも今は親友なんかじゃない。敵だ。
ちぇん:「やっぱり、君なのか…?かまいたちの正体…」
キル:「何度でも言えばいいじゃん…状況は変わらないしね…」
その言葉に無性に腹がたった。
ちぇん:「君の考えは間違ってるよ!!」
ちぇんは帽子から短剣を取り出した…ハズだったが、それはダイヤ型の青い石だった。
ちぇん:「あれ!?こんなの入れてたっけ!?」
すぐに青い石を投げ捨てた。
???『ひでぇ奴だな〜俺を投げ捨てるなんて…いてぇじゃねーか…!』
ちぇん:「!?」
キル:「どこ見てんのさっ!!」
キルはちぇんに素早く鎌を向けた。ちぇんは避けることを忘れ、地面にうずくまった。もう助からないと思っていたその時、
青白い光とともに、ダイヤのマークがついた青いバンダナをかぶった少年が剣でキルの鎌を受け止めた。
???:『大丈夫かい?アンタ!!』
キル:「っ…!!」
気がつくとキルは消えていた。
???:『大丈夫だな?』
ちぇん:「そもそも、誰?…君…」
???:「俺はブルー・ダイヤだ。ダイヤでいいぞ!いや〜外に出るは久々だな〜!」
ちぇん:「いや、んなことよりここから出ないと…」
ダイヤ:「んなの簡単だ!!」
ダイヤは扉の鍵を調べた。
ダイヤ:「は?何だこれ…簡単すぎる…」
鍵はあっさり開いた。そして2人はデデデ城から出た。
ちぇん:「ふぅ…助かった…」
ダイヤ:「じゃあ俺は旅に出る!!」
ちぇん:「えぇ!?」
ダイヤ:「鍵開けてやっただろ?」
ちぇん:「はぁ…ま、いいか…」
その後、カービィに会った。
カービィ:「もう行っちゃうの?もっとここにいればいいのに〜…」
メタナイト:「かまいたちがおさまるまで待たなくていいのか?…」
ちぇん:「かまいたちならもうここには起きないよ。今度は友達もつれてくるから、待ってて。」
カービィ:「待ってるよ〜!バイバ〜イ…」
(憧れていたカービィさんに初めて会ったのに、ここまで仲良くなれるなんて、正直嬉しいなぁ…。)
ちぇんは笑顔でプププランドを去っていった。
今日も歩く。色々な景色を見るため、友達をつくるため、そして、キルに会うために。