あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: カオスな人達(ぇ/投稿日時: 2016/05/27(金) 19:43:08
投稿者コメント:
みんなクオリティ高すぎません!?
さあ困った。困ったぞー。
このクオリティを下げないようにと
アタフタ((ヽ(;´Д`)ノ))アタフタしてます。
3話「3組目の勇者」
「じゃ、軽く私たちのこと紹介しとくわね」

そう言うと、来太に「六花さん」と呼ばれた少女が一歩前に進み出た。
「木六花です。宜しく」

「「「……………。」」」

その凛とした立ち振る舞いに多くの者がたじろぐ中、諏訪子だけは動じなかった。

「洩矢諏訪子ケロ。宜しくケロ!」

流石は土着神と言ったところか。
この挨拶を皮切りに、皆が自己紹介をし始めた。

「ぼくは、キービィ!」
「マルスです。宜しくお願いします」
「…ブラックピットだ」
「ロゼッタと申します。宜しくお願い致します」
「初音ミクでーす♪よろしくー♪」
「ナチュレと申す。宜しく頼むぞ」
「……僕は…メフィレス」

六花はその全員を、目の色一つ変えず見遣る。

「宜しく」

続いて、六花の左後ろにいた男が前に進み出た。スケッチブック様の本と、煌びやかな装飾が為された万年筆を持っている。

「岐部昌幸といいます。宜しくお願い致します」

勢揃いのファイターたちに向け、深々と頭を下げた。

「あ、あの……岐部さん。どうしたんですか?なんだか、顔色が悪いような…」

顔を上げた岐部に対し、ロゼッタが声を掛ける。

「え?あぁ…いや、時空間移動に慣れてなくて、着いたときの…重力変動?あれがちょっと…」
「重力変動は慣れないと大変ですよ。今後、数回は行う事になりそうですから…くれぐれも気を付けてください」

マルスの輝かしい王子スマイル。それを見た諏訪子が後ろではしゃいでいる。
(やっぱりマルス素敵ケロ〜)

「そうですね……流石に『コレ』は、まずいですもんね」

そう言うと、岐部は隣の男を手で差した。
ふらふらとして足元がおぼつかない。ついにその場に倒れ込んでしまった。

「え…!?大丈夫ですか!?」
マルスが驚くのも無理はない。その男の「症状」は、彼が見た中で最も酷いものであったのだ。

「うう……」
「ほら、起きてください。肩を貸しますよ」

岐部の肩を借り、男はようやく起き上がった。

「うー…頭痛いよ……」

未だ目が虚ろな彼に対し、六花が側に歩み寄る。

「一敬さん……少し痛いかもしれませんが、我慢してください」

そう言うと、六花はいきなり掌から白い波動を放った!

「掌波!!」

ドスン、という鈍い音がした。

「うっ?!」

低い呻き声のあと、彼は何事もなかったかのようにシャキッと立ち上がった。

「痛った……ふう。六花ちゃん、ありがとう」

呆然とするファイター達を後目に、男は尚も語り続ける。

「…あ。自己紹介しないとね。俺ね、小沢一敬っていうの。気軽に『スペードのエース』って呼んでくれれば」

「……スペードのエース、くん?」
「エース……?」

困惑する様子のキービィ以下数人を見て、小沢ははにかみ笑いで訂正した。

「冗談だよ。小沢でもオザでも、何でもいいよ」

「さて…人数って、これで全員なのかな?いち、にー、さん……」

キービィはすっかり気を取り戻したようだ。

「否、まだだよ。勇者は4組いるって書いてある」

ルイージがロゼッタの手元にあった本を取り上げ、開いて見せる。

「本当だ!」
「そう言えば六花さん、僕らで言うこの本のようなもの、持ってるんですか?」
「本ではないけど…これなら」

来太の呼びかけに応じ、六花はセーラー服のポケットから、白い羊皮紙を取り出した。

「『世界を救う者の記録』…間違いなく、僕らのものと一緒ですね!」
「タイトル以外何も書かれていないから、何かの悪ふざけかと思ってたわ」
「僕らの本もそうだったんですよ」
「ふうん……」

一呼吸置いて、マルスが語り出す。

「勇者が4組ってことは、僕たち・来太くんたち・六花さんたち…あと1組ってことか」
「多分もうすぐ来るケロ」
「どうして分かるの?」
「諏訪子は土着神ケロ。神に知らないものは無いケロ」

「……流石は神ね。見て」

六花が指差した先で、新たな電車がこちらに向けて走って来ていた。


4組目の勇者たちの到来を告げる警笛が、ホームいっぱいに鳴り響いた―――――――――――――



【あとがき】
アタフタ((ヽ(;´Д`)ノ))アタフタ
長すぎましたかね、次回は気をつけます。
つぎに繋ぎやすいように書いたつもりです。
最速カービィさん宜しくお願いします!

この作品についてのコメント/評価 (1)
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