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執筆者:
麻疹騙り
/投稿日時: 2015/01/26(月) 12:28:30
投稿者コメント:
携帯だと、スペースの開き具合がよくわかんないんですよね。
EP.1-3 Trigger 3
ふと、空の遠くの方に目をやると、
鉛色の雲がじわじわと近づいて来ていた。
通り雨だろうか?
……しかし、雨は一滴も降らないまま、
どんどん空が暗くなっていく。
瞬く間に辺り一面が真っ暗になってしまった。
しかし、それよりも不思議だったのは、
周りの人たちが全くそれに気づいていない事だった。
おじさんもおばさんも子どもたちも、
みんな今まで通り、普通に過ごしている。
どうしてだろう?
普段なら、雲が少し暗くなるだけで
ひそひそ話が聞こえてくるのだが。
すると、その真っ暗になった空の彼方から、
空よりも真っ黒い何かが飛んでくるのが見えた。
鳥?
……いや、違う。人間……?
その「何か」は、僕のすぐ目の前に下りて来た。
見た目は、真っ黒な服を着た普通の人間。
ただし、他の人と全く違うのは、
空からやって来たことと、
彼の背中から生えている、大きな漆黒の翼―――――
「よお、キャベツさんよ」
彼は僕に声をかけてきた。
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