あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 大和/投稿日時: 2013/09/06(金) 15:15:03
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加筆しました。ノリでこうなってしまった。
今更ですが、

アックスナイト:真面目。硬い口調
ワドルディ:「だよね」「だね」「ねー」など、ちょっと緩い口調。
メイスナイト:語尾に「ダス」
ジャベリンナイト:本来なら平仮名表記の所にカタカナ混じり。ロボっぽい。
トライデントナイト:だろ! だぜ! といった熱血漢。

という性格設定になっています。
その辺をご理解の上お読みください。
戦艦の一日
「暇だなあ」

ワドルディはつぶやいた。
掃除、洗濯、家事……一通りのことは終わらせた。
その結果、暇である。

「今日は何もないかな?」

先日はタックの襲撃があった。実はこういう事は今までも何度かあった。
しかし、無い日は本当に何もない。

「ひまー」

暇さを紛らわせるため、とりあえず口にしてみる。
が、暇であることに変わりはない。
ふう、と息を吐く。

「そうだ、メタナイツ達と話そう」

ワドルディは部屋を出た。
廊下をとてとて歩く。少し歩くと、目の前にアックスナイトがいた。

「やあ、アックスナイト」

ワドルディは声を掛ける。

「やあ。掃除は終わったのか、ワドルディ?」

声を掛けられたアックスナイトは聞き返す。何気ない質問だった。

「全部終わったから暇なんだー」
「そうか。それで私を話相手にしようという訳だな」
「たまたま目の前にいたので」ワドルディは、ぺこりと頭を下げる。
「ふふ、構わないぞ。」
「ありがとう。んー、他にも暇な人いないかなあ?」
「今日は艦内で特に異常は無い。今の所はだが……全員時間は空いているだろうな」

現在、異常無しで暇だからと言って、これから何も起こらないとは限らない。
アックスナイトは、最低限の警戒は怠らないようにしていた。
しかし、異常がある日が珍しい。おそらく、今日は何も起こらないだろうという予感はしている。

「そうだよね。じゃあ、みんなで遊ぼうよ」
「ふむ、そうだな。いつも頑張っているワドルディを労うのも良いだろう」
「そんな大層なお話じゃなくてー」
「そうか?」
「そうだよー」

真面目なアックスナイト、気楽なワドルディ。対照的な二人の会話は続いていく。

「しかし、メタナイツ達を集めるとなれば、招集をかけなくてはな」
「なんだか大袈裟な話になってきたね」
「私の言い方の問題だろう。気にすることはない」
「ありがとね、アックス」
「さて、私用に艦内警報を使うわけにもいくまい。彼らを集めるべく、艦内を適当に当たっていこう」
「だね」

二人は艦内を回った。それぞれがいそうな場所の見当はついている。
というより、基本的には自室にいるのだ。そうでなければ、食堂や談話室である。
ほどなく、メタナイツは全員集合した。
現在、メンバーは多目的室にいる。様々な設備があり、広さもあるため遊ぶには持って来いの場所である。

「号令! アックスナイト!」

「メイスナイト!」

「ジャベリンナイト!」

「トライデントナイト!」

「ワドルディ!」

「我ら、メタナイツ!」

号令がかかると、順に名乗りを上げる。そして最後にはポーズを決めた。

「第1話の再現だね」
「……何を言っている?」
「なんでもないー」
「そうか。──さて、これで集まった訳だが、何をして遊ぶべきか。誰か案はあるか?」

アックスナイトは周囲に尋ねた。

「鬼ごっこダス! 艦内全体で逃走中ダス!」メイスナイトは提案した。
「──却下だ」
「なんでダス!?」
「有事でもないのに艦内を走り回るなどもっての外だ」
「楽しいと思うダス……」
「楽しくてもだ」
「残念ダス……」

意見を遮られ、メイスナイトはしゅんと落ち込む。

「走り回るのは、ちょっとね」と、ワドルディ。
「ここはゲーム大会だろう!」

今度はトライデントナイトが提案した。

「ふむ。トランプか?」
「そいつもいいけど、やっぱりスマブラだろ!」
「なるほどな。私達の人数は、一人多いようだが」
「そういう時のための、負け抜け機能だろ?」
「確かに、そうだな」

スマブラXは、プレイ人数と交代人数を設定することで、勝ち抜けや負け抜けを設定することが出来る。
その機能を活用して楽しもうということであった。

「では、スマブラ大会だ。異論はないな?」
「ないよー」「ないダス!」「異論ハ、ナイ」
「ようし、決定だ!」トライデントナイトは張り切って言った。

スマブラ大会の幕開けである。

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