第4話「疑問の目」
「お前・・・その眼・・・赤色に・・・?」
「あぁ、死神と契約して、死神の目にしてきた。」
「といっても、覚醒ぐらいでしか出せないが・・・」
そう。俺の眼は赤色になった。
死神の目として。琥珀の眼のような悪質な物はない。
だが、これがまだ悪質かはわからない。だが・・・
「少なくとも、前の琥珀の目よりはマシだ。」
「だが、眼の色が変わっただけじゃ・・・うわっ!こっちきた!!」
そうしてる間にHR-Explorerがこっちにきた。
鎌をすぐさま振り出した途端___
「ギギィッ!?」
突然、アイツの頭が吹き飛んだ。
あのエイセという光線でもないし、俺はまだ斬ってもいない。
となると、一体・・・?
「おいおい・・・なんだよ今の・・・?」
「分からねぇ。だが、もしかすると・・・」
「もしかすると?」
そう言った途端、俺は残りのやつらの頭に向けて、
鎌を振った。 するとどうだろうか。
「ギ・・ギッ・・・!」「ギギッギ・・・」
驚くことに、全部の頭が吹き飛んだ。
こりゃいったいどういうことなんだ?
「もしかすると、お前の鎌から魔力が?」
魔力?んな馬鹿な。この武器から出てくる訳が無い。
仮に出たとしても、あそこまでの威力は出ないだろう。
「まだこの力はわからないことが多いな・・・」
そう言いながら、俺は覚醒を解除した。
それまでマントから出てきた2本の羽や、鎌、
目の色は元に戻った。
「眼帯の目は黒色なのか・・・訳がわからないなぁ」
「まぁ少しずつ分かっていけばいいだろう。それよりも、一体なぜHR-Explorerが?」
「さぁな。それは俺にもわからない。だが、あの様子だと、誰かにハッキングされたな。」
「ハッキング?」
「あぁ、あの動きは本来のHR-系じゃ出せないからな。」
「なるほどな、てことは工場にいけばハッキングしたやつがわかるし、作ったやつも分かると。」
「だけど、なんであんなヤツをハッキングしたんだろうな?」
「少なくとも、この星から穢がいなくなるようにハッキングして動かしたんだろ」
「だが、あんな爆発で、たった20体でいなくなるのか?」
「数年前の大爆発を考えれば、否定はできないかもな。」
「そうだな・・・ってお前はどこに行く気だ?」
「工場にいくんだよ。もちろん製造者とハッキングしたやつ探しに」
「おいおい!やめとけよ! 今のお前でもあんなところいったら__」
「ゴチャゴチャうるせぇよ。 俺は行くといったら行くんだよ。」
そう言い残し、俺は工場に向かった。
ハッキングしたやつや造ったやつは誰なのか。
そして数年前の大爆発を防げたのはなぜか。
もしかすれば、この工場で全てが分かるのか?