ストーリー第4弾 赤丹創球記
赤丹が生まれたとされる年はかなり昔。 それもリボン様1世のときである。
それがどうして分かるかというと、そのリボン様1世がこの創球記を書いたからである。
今からずっと前。ある日赤丹はこの世に生まれた…というより、女王様1世によって創りだされたといったほうがいいだろう。
女王様1世はこのとき「赤丹」と名付けた。女王様1世は赤丹をすごく可愛がった。
それから14年後。赤丹は成球になった。そんなとき、女王様からこういわれた。
女王様1世「赤丹、私の魔法を覚えなさい。」
赤丹「え…!?私が…?」
女王様1世「ええ、あなたもそろそろ魔法を学ぶべきです」
赤丹「どこまでですか…?」
女王様1世「そうですね… T〜X、あとultimateも」
赤丹「そんなに私が覚えれるわけが…」
女王様1世「私が全て分かるまで教えますから大丈夫ですよ。それに…」
赤丹「それに…?」
女王様1世「いつか私の子供、つまり2世が生まれてきたときに護衛や魔法とかを教えてくれる人がいないと困るでしょ?」
赤丹「それは女王様がおやりになればいいのでは… それに、魔法とかを教えるなら本にまとめておけば私があれらこれらするよりかはいいと思いますが…」
女王様1世「私がしたいところなんですけどね… ここ最近病弱になってしまって… 大体私のような妖精でも50年生きれたらいい方ですよ。 本にまとめてもいいかもしれませんが、そうすると誰かに盗まれたらこの究極魔法がみんなのところに流出してしまい、もしかしたら取得してしまう人も現れるかもしれない。それじゃあだめなんです」
赤丹「それはそうですが… 何も私じゃなくても優秀な人はまだいると思うのですが…」
女王様1世「あなた以外に信頼できる人がいないからこういってるんですよ。それにあなたなら私以上の実力を持つはずです」
赤丹「…」
女王様1世「でも、どうしてもというなら私は私でなんとかします。もとは私がやらなければならないことですしね…」
赤丹「いえ、女王様の命令を背くわけには」
女王様1世「ではお願いできますか?」
赤丹「はい」
それからわずか半年後で赤丹はT〜X、ultimateを覚えてしまった。
女王様1世「あとは時空魔法だけですね」
赤丹「自分でもこんなに早く覚えれるとは思いませんでした…」
女王様1世「出来るだけ早く覚えれるよう、私が丁寧に1つ1つ教えた結果ですね。 結果がでてよかったです」
赤丹は時空魔法に苦戦しながらも1年と半年でマスターした。
その間に女王様1世が子供を産んだ。つまり、2世の誕生である。
それからまた2年後。 女王様1世は病気のためにこの世を去った。
魔法の中には蘇生魔法もあるのだが、こうした病気によるケースの場合はできないのである。
赤丹はそれから2世の護衛をしたり、14歳になってからは魔法を教えつつ、ultimateのさらなる研究をして、ultimateをさらに強化したultimateUを創りだした。 つくったとはいえど、赤丹にしか分からないものだが…
そして、45年経った今。赤丹は女王様3世と共にしながら今日も好物の桜餅を食べながらそこらへんを歩いていることであろう。
14歳のときに女王様1世からかけてもらった不老魔法により、食欲も見た目も14歳のまま。 そして桜餅を口の中にほうりこむ