Report3・非公式武装集団(後)
1
「Memory Stig has collected safely(メモリースティクは無事回収できました)」
『It was early(早かったな)』
「Although the person of three persons who possessed memory Stig was secured, these are done what?(メモリースティックを所持していた人物3人の身柄を確保しましたが、こいつらどうします?)」
『It is your self diagnosis(それはお前の自己判断だ)』
電話は切れた。眼帯をつけた男は受話器を戻し、ウェルス、ハヤブサ、花音の方に振り向く。
2
「早く出せー!出してくれー!」
ウェルスはそう言い、縄を解こうとして暴れる。
「うるさいぞ!殺されたいのか!」
ナイフの一種「マチェテ」を持った大柄の男はそう言い、ウェルスに向かってマチェテを向ける。
「ひっ!!すいません!すいませええん・・!」
ウェルスは怯えた顔で謝る。目には若干涙が出てきている。
「それよりも僕達をこんなところ連れて来てどうするつもりだ?」
ハヤブサはマチェテを構えた男に尋ねる。
「そうよ!説明も無しに私達を捕らえるなんて失礼極まりない!」
花音も続けて言う。
「さあな。お前達の今後はブローニング隊長しか知らないよ」
マチェテを構えた男は言う。
「入るぞマチェテ」
ドアの向こうから男の声が聞こえてきた。
「ど、どうぞブローニング大佐殿!」
マチェテは緊張した声でドアを開ける。
「武器もマチェテ・・・。名前もマチェテってややこしいな・・・」
ウェルスは小声で呟く。
3
「手荒な事をしてすまなかった。私はブローニング・ノイル。非公式武装集団レジェンドのリーダーだ」
ブローニングは3人に向かって自己紹介をする。
「俺はウォーパッド!よろしくな」
「俺はマチェテ。さっきはすまなかった」
「拙者はクレイモアでござるwwよろしくでござるww」
「私はモシンだ。以後お見知りおきを」
他のメンバーも自己紹介を始める。
「それよりも俺はこれからどうなるんだ?」
ウェルスはブローニングに尋ねる。
「この組織と内通しているアメリカのテロ組織に洗脳薬を輸出してもらった。後3日位で到着する。安心しろ、俺達に関わる記憶を消すだけだ」
ブローニングは言う。
ウェルス達は一安心した。