あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 旅の人0/投稿日時: 2013/01/04(金) 01:09:00
投稿者コメント:
すいません;年末年始忙しくて・・・更新やっとできました。
もしかしたら毎日見てくれた方々には申し訳ないです><;漫画と平行してるんでかなりハードです。
とりあえずパート4スタートです。
fate of dark 4
会合施設での会議中外は厳重な警備の元行われている、もちろんこの建物に近づこう
ものなら警備兵の槍の矛先がむかってくることは間違いない。
しかし、敷地内正門には二人の人影が歩いてきた。一人はまだまだ小さな体でありながら
元気よく歩いている少年と褐色の肌に空色の髪をしており灰色の服を着て眼帯という奇妙な格好をした男だ。
それをみた警備兵達は突如こわばった顔をして二人のほうを睨んだ、そして間もなく
警報代わりの笛を吹き始めた。奇声のように高鳴った音色は二人を驚かせるとともに、警戒と不安を
心の底から抉り出される気分にさせた。
二人は逃げることよりも構えるのが精一杯なほど警備兵が周りを即座に取り囲む、もはや逃れようとすることは
死を求めることと一緒である。警備兵は抵抗できない二人をにらんでいるかに見えたが、実際目標は違っていた。
『貴様!スラ王子をお持ち帰り・・・否、誘拐する気だな!』
警備兵の一人が男に怒鳴りかけるが、男も訳のわからない言いがかりを付けられ流石に
苛立ちを覚えた。
『はぁ?・・・何いってやがる、冗談はよせ。』
張り詰めた空気の中、スラはありきたりな考えとわずかな思考をこらして言い訳を言い始める。
『ちょっと皆まってよぉ!この人は〜この前いってた剣術の先生だよ!』
『はぁ?ボウズお前何をいって・・・』
王子である少年にタメ口を聞いたのが原因だったのか、一言発現したとたん
あさっての方向から砥石の塊が男の眉間をめがけて飛んできた。
狙いは的確でなお早さもあったためか男の眉間に当たったというよりかは
刺さってしまうほどめり込んだ。
走る激痛は男の言葉を失わせ地面でもがき苦しみ始める、眉間から走る電流のような痛みは
成人男性並みの彼でも耐え切れず涙を一粒こぼさせた。
『アッ・・・ッッッッッッッッ!・・・な・・。』
男の額から砥石がポロッと地面に落ちる、地面にかがみこむ男を見てすぐスラは投げられた方向あたりを見回した。
すると取り囲んできた兵士達とは服装が違う人が立っている、スラにはその人物に見覚えは無いが大方察したようで少し自分の目を疑う。
ついさっきまで会合施設にて密会に参加していたアンナ・ロンベルクが此方を睨んでいる。
砥石を眉間に食らった男、ブレイズ・ブレードは投げた張本人であるアンナを睨み返す。
気まずすぎる空気と二人の想像を超えた威圧感は両者以外の者達を怖気づかせてしまった。
『もしかしてあの人が別国で剣士をやっている女の人か、投球の腕もかなりすごいね・・・。』
スラが感心している間にブレイズという男はアンナに対して文句を言いつける。
『いったぁ!いきなりなにするんだ!!、死んだらどう責任とってくれるんだよ。』
『知らないわ、あなた誰に向かってボウズだなんて言っているの?そのお方はこの国の王子よ。』
『そんなの関係ないだろぉ、いっつ・・・。』
非常識な男の無礼に対して砥石を投げるのもどうかと思うが、やはり周りから見れば王子の隣に
不審者らしき男がいっしょにいれば誰がどうみても納得する。
取り囲んでいた警備兵達は皆槍をしまい数人がスラをブレイズから引き離す。
男はまだ痛むのか額を押さえながらかがみこむ事しかできなかった。

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