第33話 ギャラクティックナイト…死す……
「どうして…兄さんが……こんなことになんなきゃいけないんだ………」
仮面の中でに涙が溢れる。思わぬことにメタナイトは仮面を外し、マントを羽に変え、昔のような姿になっていた…。
「メタナイト様の素顔…初めて見ましたっ………」
秋桜達は彼の素顔を初めて見物する。瞳が月のような綺麗な瞳だが、真夜中のように気持ちは暗かった…。
「お兄ちゃん…ッ………。もう………会えないの……?」
悲しそうな感じで声をかけても返事は帰って来ない……。ギャラは逝ってしまったのだろうか……。
「お願い…だよ……帰って来てよ…逝かないでよ……!」
「メタナイト………。ギャラはもう…帰って来ないと…「そんな訳がない!」お願いだからボクたちの話を聞いて!」
「絶対に……逝ってなんか………いない………。」
彼は逝ってしまったことを受け入れず、周りの耳も傾けない……。
「メタナイト、お前はそれでも剣士ゾイ! そんなこどきで悲しむのは剣士としてどうゾイ!」
「煩いっ!」
ドオオオオオオオオオオォォォォォォォォン!!!!!!!!!!
「ぐあっ!」
「大王様っ!」
彼はデデデに向かって怒りをぶつける。まるで、ギャラと久しぶりに戦った時以来だ…。
「メタナイト何をするゾイ!」
「煩い…煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い!!! ボクの気持ちなんて………ボクの気持ちなんて分からないくせにっ!!」
「まさか…! あれは、ラグナロク……!?」
メタナイトが両手から気功波みたいなものを放つ。そのチカラに逆らえず、吹っ飛ばされていくデデデ達だった。
「っ……!!」
「どぅわあああっ!」
「「うわあああぁぁぁっ!!!!!」」
吹っ飛ばされなかったのは秋桜だけだった。だが、それ以外のみんなは立ち上がれなかった。
「あっ…! 皆さんっ!」
「何て威力ゾイ…!」
「メタナイト様に…耳を傾けるには……どうすれば……。」
「うっ…ここは……秋桜に託すしかないよッ…」
「皆さん…しっかりして下さい!」
デデデ達は気を失った…。1人だけでメタナイトを救う自信がない秋桜だった…。
「…こんな私が、メタナイト様を救うことが…できるんでしょうか……」
「……ですが、私以外にやれる人はいません…。ここは、私が救うしかないです…」
「待っていて下さい。絶対に救ってみせますから!」
メタナイトは悲しみの感情という闇に捕らわれてしまった……。メタナイトを救えるのは秋桜しかいなかった……。果たして、メタナイトを救うことはできるのだろうか!