第29話 メタナイトの秘密 part2
「話を続けよう…」
「………………」
彼はメタナイトを助けたいと思っていたが、今の状況では、そんなことができなかった。
「彼の本当の父と母は捨てられた。正確には、捨てようと思ってたときに殺されたということだ」
「日本語でおkゾイ」
「…それで、あいつは憎しみのあまりに敵に立ち向かったのだが…無力だった」
「うっ…うぅ………お兄…ちゃん……」
彼がいきなり、悲しそうな声を出した。
「!!」
__お兄ちゃん、いつまでも一緒だよ!
ゼウスの話でメタナイトが頭を抱えていた。そして、ギャラクティックナイトは過去のことで声がした気がしていた。
「え、お兄ちゃんってメタナイトに兄弟がいるの!?」
「いる。だが、種違いの兄が…。それが…ギャラクティックナイトだ」
「「「「!!」」」」
一同は混乱していた。今までを振り返ってみると、罪悪感が残るようなそんな気がしていた。
「それから、彼とギャラクティックナイトは暮らすことになったのだ…その父と母もいたが…。」
「それはしいたけの父母?」
「ああ。長くて楽しい生活を日々送っていったのだ。ギャラクティックナイトはあいつを弟のように優しくしてくれてたのだ…」
「でも今はこの有り様…」
「だが、ある日……何者かが、彼を封印したのだ…。それを知らない彼はずっとギャラクティックナイトに会いたいと強く願ったが…1年以上経ってから、そんなことを忘れてしまったのだ…」
「私のせいだったのか…私のせいで彼を苦しめるようなことをしてしまったか…分かってはいた…分かっては……」
「っ!」
彼はメタナイトを抱きしめて「こんなお兄ちゃん失格だよね…」と雫をこぼした。それを見ていたみんなはつらそうな顔をしていたが…
「…そんなことないよ」ニコッ
「っ!?」
「兄さん……」
「そうだ、私だ…お前の兄だ…! 兄弟じゃなくても…生き別れでも…腹違いでも…種違いであっても、私はお前の兄だ!」
「やっと…会えた……ちゃんとした会い方が出来た…」
久しぶりにお兄ちゃんと言ってくれたのが嬉しくてギャラは彼を強く抱きしめていた。
「くっ、苦しい……!」
「お前を傷つけたせいで…お前は……お前は……」
「ちょ、落ち着いてよ;」
「ボクの方こそごめん……でも、もう離れないよ…」
「ああ…離しはしない……」
これを見ると本当に兄弟のように思えてくる…。そして彼はギャラクティックナイトのハグから抜け出し、ゼウスに話し掛ける。
「あいつショタだったんだな」
「ちょっと黙っていましょうか」
「…教えたんですね…いろんなことを」
「メタナイト、そなたには分かっているのであろう…。今後のことを」
「どゆこと?」
「それは時期に話す。それよりも…エリーのことを知るべきだと思うんだが……」
「「「確かに」」」